何処かの何処かの社会の一人
大衆の中のただ一人
重要ではないただの一般人
忙しない日々の
ふとある時
何となく空を見上げてみた
あまり見えない星に目を向け
物思いに耽り始めた
追いかける星は
目の前で儚く散り行きて
呆然とする私を取り残した
何者からも追われる事の無い
明るい明るい闇の中で
一人ぼっちになったのさ
知らない
世界の出来事など
ただ知っている
私がここに居ることだけは
どこか遠い星の間を
ただぼんやりと見つめ
「はーっ」と息を
吐き出してみた
私は再び潜り込みに行く
人の群れの中へと
何時ものように
生きていくために