同居するのですか!?
夢羽side
いそいで、ルンルンで家に帰ると、
知らない女の人の靴が3つ並んであった。
あと…見覚えのある我が校の靴も3つ…。男のやつ…。
「あ、夢羽ちゃんおかえり!」
お母さんがリビングから声を出す。その方向へ行くと…。
私は固まった。
なんで?なんで、なんで、なんで???
「なんで、あんたたちがいるの!?」
そう、そこにいたのは、江田&榎本&薮田の意地悪トリオだったのだから。
「夢羽ちゃん、知り合い?なら、ちょうどいいわ!」
「え?えええ?」
「この江田さん、榎本さん、藪田さんは、私と同じPTAのお母さんなの。」
「はぁ。」
「で、来年から我が校は宿舎を考えてるわけ。」
「宿舎?」
「学校の近くの寮で生徒みんなで生活する事。」
「あぁ。」
「その、実験ケースとして、4人だけで同居してほしいの!」
・・・。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
「ね、ね?おねがーい!知り合いなんでしょ?」
「え、ちょ、4人だけ?お母さんたちは?」
「てきとーにどっかで暮らすわよー。この家で4人で住んでー!」
うるうるな目でみられると、断れない…。あぁ、なんでこの人は勝ってなんだ。
「わかった…。」