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2人目の意地悪君
夢羽side
そして、もう1人の意地悪君はとゆうと…
通路をはさんでまた隣の席の子。江田廉人君。
「今日から宿題が変則的になります。」
そのとき、先生がこういった。
「教科書の熟語のページからになります。」
え、え、え!?
熟語のページってどこよ!!!
隣の榎本を見ても、教科書を広げてないし…。
と、見つけた!逆隣りの江田が開いてる!
スーッとのぞいてみようとすると、
-パシンッ-
教科書をとじる音が目の前で、なった。
「なぁーに見ようとしてんの?須藤さん?」
「うっ…、別にみようとしたわけじゃ…」
いや、見ようとしてましたけどね。
「ふぅーん、じゃあ、熟語のページ言ってみ?」
「え…、あ、いや…。」
すると、江田はちょっと笑って、
「悪かったって、えと、最後の方のP146だよ。」
その優しさにちょっとびっくりしながら
「ありがと…。」って言った。
すると、江田は下を向いて、「ちょっとこっち見んな。」っと言った。
変なの。けど、江田の顔が赤かったのは気のせい?