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鈍色の連環

作者: 鈴鳴透深
掲載日:2012/01/19

私が側にいなくても、あの子の選んだあの人が

幸せにしてくれていたらそれでよかったのに


何で、あの子はいつまでも泣くのだろう

私がどんなに祈っても、救えないというの?


あの子の命をつないだのはワタシ

あの子の血の発露を止めてしまったのはワタシ

手に布を巻き、言葉を紡ぎ、命を留めたのはこのワタシ


どんなにワタシが辛くても構わなかった

白い衣装に身を染めた、あの子が。


「世界のすべてが幸せ」


そう、いってくれたから

ワタシのお陰で幸せが来てくれたと、

そう言ってくれたから


そんなコトは偽善だと、言われたこともある

お人よしだと、笑われたこともある

いつまで子供だと、つつかれたこともある


それはそれでホントウのコトだもの

それは別にどうでもイイ


ワタシがどう言われようと、構わなかった

だってそれは苦しいだけで、痛くはなかった

あの子が泣くのとワタシはイチバン、痛かったから


でも…


また、あの子が、泣いて。

また、あの子が、切って。

また、あの子が、壊れて。


そして…別れる、と

誰でもない私に、告げる


あぁ、カミサマ

これはワタシへの、罪科なのですか

かつてアナタへ背いた、ワタシへの


だから私の願いすら、

こうして呪われるのですか?


終わらぬ、巡る、繰り返され、

淀み、腐り、消え去ることのない

ガラスの鎖を、紡いで、割れて、


―砕いて、混じる紅、光る錆色―


ああ、カミサマ。

切に祈りますから。


砕き、壊した。寄せ集め、

この『バロック』の魂を対価に

か細く紡ぐ生命を代償とすれば


あの子ぐらいは救えましょうや?

冥界の門の向こう側では、振り返りませんから

ワタシは二度と、あの子を見ませんから―


誓った口の端を、ぷつり、と噛み切る

誓いの儀式は「また」繰り返された


端から迸る赤はとても綺麗

ぼんやりと眺め、口の端に笑みを漏らす


砕け散り落ち、緋色の海に沈むガラス

その鏡面に移るのは白い思い出


写る幻を拭う、落とした涙の色すらも


―どこまでも、赤色。

―いつまでも、終わらない。

初投稿です。


色々と拙いことだらけかもしれませんが、

頑張っていきたいと思います。

よろしくお願いします。


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厳しい感想でも聞かせていただけると喜びます。

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