GA怪人研究所
?[GreenAi]に纏わるお話、どうぞごゆっくりどうぞ。
今日は我が社の怪人研究部の所長から
「新たな怪人を生み出しちゃいましたっホイ」
との報告があったので怪人研究所に赴く事にした。
っホイって何だ。
………………
「いや〜社長!待ってましたよ!ささっ…研究所の中へどうぞっホイ」
研究所に着くと白衣をまとった怪人研究部所長が気持ちの悪い笑顔で出迎えてくれた。
本当に気分悪い笑顔だ…。
…っホイって何だ。
「今月は頑張っちゃいましてねぇ……デヘヘヘ……新作怪人が5体も生まれちゃったんですよっホイ」
「5体か……じゃあとりあえず見せてもらおうか」
笑い方まで気持ち悪い。
この所長…雇った時こんなんだったか?
あと、っホイって何だ。
「デヒャヒャ……まず最初の怪人は名付けて"怪人ギャオス"…こいつですっホイ」
所長の横に筋骨隆々の獣男みたいな奴がのそのそ歩いてきて突然雄叫びをあげた。
「ギャ……ギャオ――ス!!」
「おぉ…なんだか強そうじゃないか、どんな能力があるんだ?」
「デヒャヒャ……こいつは喋る言葉が全て"ギャオス"になる怪人なんですよっホイ!」
……?
「デヒョッ!……戦闘能力は私と同等…もしくはそれ以下ですっホイ!!」
「…それお前普通の人間より劣ってるじゃねえかこのタコ野郎ォォォ!!」
バコォッッ!!!
「ゲフゥッッ!!!
な……殴らないで下さいよ社長………まだ後4体いますから大丈夫ですっホイ」
…思わず殴ってしまった。
何だよ喋る言葉が全部ギャオスって。
―そして、っホイって何だ。
「デヒャヒャ…………次の怪人はこちら、"怪人ホイホイ"ですっホイ」
なんか韻踏んでるみたいで腹立つな。
陰気臭い見た目一般男性な怪人ホイホイがでできた。
「デヒョッ…!…こいつはどんなにセキュリティーの厳しい家宅にもあっさり侵入し、ところ構わずゴキブリホイホイを仕掛けれるんですっホイ!!」
「…善人だか悪人だかわかんねぇよこのゲス野郎ォォォ!!」
ズドォォッ!
「ヘブゥゥゥッ!!!
は…鼻殴らないで下さいよ社長……………つ…次の怪人は絶対社長気に入ると思いますからっホイ」
いかんいかん、所長の鼻にストレートをキメてしまった。
ってゆうか怪人ホイホイの侵入能力を他の事に使えよ。
―そして、っホイとは何だ。
「デヒャヒャ……この怪人はいいですよ…"怪人萌え萌え"ですっホイ」
「か…怪人萌え萌え……?」
フフフ…こいつなかなかイイところを突いてくるじゃないか………。
どんな感じだろうなぁ…。
メイドさんか?
幼なじみ系か?
まさかのロリロリ妹系〜!?
「萌えぇ―萌えぇ―」
予想の怪人像と180°違う太った剛毛中年オヤジが、なんかいた。
「デヒョッ…!…この怪人萌え萌えは誰を見ても萌え萌え呟くんですよっホイ!!」
「…お前っ……!…なんかとりあえずコノヤロォォ!!!」
グイィィィッ!
「ヌォォォォイッ!!
う……上唇引っ張らないで下さいよ社長………今度こそ満足させてあげるからっホイ」
このクソ野郎何が萌え萌えだ…!
俺の一瞬の期待を返せ!
…てゆうか今この野郎さり気なくタメ口きかなかったか?
―そして、っホイとは何なのだろう。
「デヒャヒャ……見て下さい…"怪人青ヒゲ"ですっホイ」
所長の横になんか青ヒゲ生やしたホームレスみたいな男がいた。
…もうなんか名前からダメなオーラが漂ってるな。
「デヒョッ…!なんとこの怪人青ヒゲはちゃんと毎日ヒゲ剃らずに生活してると、どんどんヒゲが生えてくるんですっホイ!!!」
「…お前それ普通の人間と何が違うんだカス野郎ォォォ!!!」
グリィィィッ!!
「ナギャァァァァッ!!!
み……耳にペン突っ込まないでよ社長…………次…!次のラストの怪人できっと満足させるからっホイ!」
…次のダメだったらこの所長クビにしよう。
それに今コイツ完全にタメ口きいたしな。
―そして、っホイと一体何なのであろうか。
「デヒャヒャァ……最後の怪人はその名も"怪人所長"!!
見て下さい!なんとこいつ!顔も体型も私とうり二つなんですよっホイ!!」
「……お前はクビだこの馬糞野郎ォォォ!!!!」
ムニィィィッ!!
「ヒィギィヤァァァアア!!!!
ま…まぶた引っ張るのやめて下さい社長ォォォ!!!!」
この所長はクビ決定!
…腹立ったからもう家に帰ろう。
……………………
ガチャリ…
あれ…ドアの鍵が開いてる。
「あ……ども」
…怪人ホイホイがうちのキッチンになんか仕掛けてたっホイ。
読んで下さってありがとうございます。
是非感想をお願いしますね。
感想書かないとアナタの家にも怪人ホイホイがきますよ。