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おまけ(後日談)
あれから、愛情表現を表に出すようになった夫と私は、格段にスキンシップが増えた。
気がつけば子供は五人となり、すっかり大家族である。
次から次へと妊娠と出産を繰り返した私は、しばらくの間、まるで臨月のままのような体型を維持していた。
「このお肉、朝起きたらどこかに行ってくれないかしら……」
出産をとっくに終え、お腹の中にはもう何もいないというのに――
いまだに丸いままのお腹の肉を摘まみ、「はぁ」と一つ、溜息をつく。
そんな落ち込んだ様子を見せる私の頬を、夫の大きな手が優しく包み込んだ。
「俺は、どんなシエラも好きだ」
「……もう、ディーノったら」
私を甘やかそうとしても、そうはいかない。
私だって綺麗な服を着てお洒落をしたいし、やっぱり夫には、綺麗な私を見ていてほしいのだ。
それから私は奮起して身体を絞り、以降はずっと標準体型を維持することになった。
一方で――
騎士を引退した夫はというと、顎に肉がつくほど、少しふくよかになってしまった。
けれども私は、それをどこか懐かしく思い、やはりそのままの彼を愛している。
そして、彼にこう呟くのだ。
「私は、どんなあなたでも、愛してる」
と。
(おわり)
本編に入れるつもりでしたが、いらないかも、と思ってオマケにしました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。




