8話 ヒールvsクロリィ 【中間1】
あらすじをもっと多くしようかな。
「だらららららら!!」
ヒールは空間から鉄の筒――銃を出し、銃弾の雨をクロリィに浴びせるように撃っていた。
「ふっ、……」
それをクロリィは目の前を斬るように大剣を振り下ろす。すると、銃弾は透明な壁に当たったようにカラカラと音を立てて落ちる。
「埒が明かないなあ、……仕方ない。」
ヒールが手を上に掲げると大きな鉄の筒が五つ現れた。
「今からお前にロケットランチャーを五つぶち込む。精々止めてみろ。」
クロリィは今までの経験からそれが危険な物だとわかり、大きく後ろに逃げるように飛びのいた。しかし、少し遅かった。ヒールがロケットランチャーと言ったものから、銃弾より大きな弾がクロリィ目掛けて飛んでいく。クロリィはさきほどまでと同じように、大剣を振り下ろし空間を断ち切り、無の空間を作る。
「うっ、……この……パワーは……。」
大きな弾は無の空間に入った瞬間、大きな爆発音と爆風を散らした。
「これは結構体力を使っちまうからなあ、……バトロワでは温存したかったんだがなあ。」
土煙が舞っている場所に独り言を言うように、肩を上下させていた。
「今のは……危な……かった。……本当に。」
「ちっ、今のに耐えたのか。……しぶといな。」
姿を見せたクロリィは傷を負っているものの、戦えないほどではなかった。それを見て、ヒールは引くかどうかを考えた。
ヒールはクロリィとの相性が悪い。もちろん、これ以上の技もあるにはある。しかし、こんな序盤から使う技でもない。
対して、クロリィもまたヒールに対する打点がない状態だった。クロリィの能力『あらゆるものを断ち切る能力』はシンプルゆえに最強。その能力は物体だけでなく、概念すら断ち切れる。しかし、目の前のヒールは距離をとって戦う遠距離型。さらに、防御をしなければ危険な能力。クロリィは下手に仕掛けられない。
二人がそんなことを考えていると、神の声が頭に響いた。
(はーい、今対峙している四人に、その対峙している人間の記憶を見せてあげまーす。ルールの追加でーす。)
その言葉を聞き終わると同時、頭に大量の情報が頭に回ってきた。さらに、それに合わせるように、眩い光が辺りを包み込んだ。ヘルゾディックの「限界を超えた一撃」だ。
二人は頭を抱えてうめき声のようなものを上げた。情報量がオーバーしたのだ。
「頭が、頭があああああ!!」
「う、頭……痛いっ、……」
そして、二人はその刻まれた記憶を見た。
モチベが上がってきた。
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