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13話 ある男の記憶 【3】

生命活動の略が生活だとおもってる。異論は認める。

「何読んでんだ?」


ハルトは椅子に腰かけて分厚い本を読んでいる竜王(名前はない)に問いかけている。


「ふっふっふ、これは神になる方法が書かれている本でな、神になるには長い時を生きなければならん、しかーしこの本があればその長い時間を楽しく過ごす方法がかかれているのだよ」


ああこれあれだ、図書館にあるやたら分厚いけど時々本当におもしろい遊びがかいてあるあれだ。小学生が見るやつ。


「神になればなんと、我は竜神王になれるんだ‼」


ハルトは自分にある竜神王のイメージを頭に思い浮かべた後、そっと竜王の肩に手を置きなだめるように言う。


「竜王、お前は賢い。竜神王にはなるな。お前はこのままでいてくれ。……あと人に好きな数字は?と聞かれたら8ではなく1と答えろ。」


しかし、竜王は前半の言葉を聞くと顔を赤面させ口をパクパクさせている。


「な、なんだ急に‼わ、われはちょっときになっているだけであってなりたいわけでは……。お、お前のためにこのままでいるってわけではないんだからな‼」


言い終わると「ふんっ」とそっぽを向く竜王。もしハルトが鈍感主人公ならなにかすっとぼけたことを言うのであろうがハルトにそれはない。


「……あっぶねー。性癖が狂うとこだった。あっびー」


「なっ‼せ、性癖とか言うな‼」


なぜ二人がこうなっているのか、実はあの後、竜王に申し訳ない気持ちが湧き手をさし伸ばした時、それを見た兵士(王が送った)がそれをハルトが竜王の手を取ったと誤解してしまい、王に報告。


そして現在、指名手配紙が出回り人間の街に入れなくなったハルトを罪悪感から家に泊めた竜王。二人はそれはもう平和に過ごしていた。


**夜**


ハルトがベッドで寝ているとき、地響きが体がを襲った。なんだなんだとハルトが外を確認すると一匹の竜――竜王がブレスを噴くところだった。


わけがわからないがハルトは急いで竜王を止めた。幸い竜王はすぐにおとなしくなった。


「なんだったんだ?今の」


「……実はな、我はなぜか時々我を忘れて暴れてしまうんだ。いつも頑張って抑えるけど……」


「……じゃああの事件も」


ハッとして気づいたハルトに竜王は力なく頷いた。よくよく考えればこの竜王が人間、魔王に被害を出すとは思えない。


「我はみんなが仲よくすればっていつも思ってたんだ。だから、あの事件でみんなが手をとって嬉しかったんだ。」


そう言う竜王の顔は力なく笑っていた。


「竜王……」


ハルトはどんな言葉をかけるのが正解かわからなかった。

三人称はおすすめしません。(後悔中)でもこの話にh


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