12話 ある男の記憶【2】
体よ持ってくれよお、10倍執筆拳!!
「あちいーっ」
男は道なき道を大股で歩いていた。なぜこうなったのかというと時は三か月前まで戻る。
~三か月前 (ダイジェスト)~
転移プラス転生(体も違うし、親もいない)だった男は特異なスキルを持っていたことが分かり冒険者となった。そこで男は着々と実力を上げていき、最短時間でSランクとなった。ハーレム系じゃなくてソロで無双するタイプだったけど……。
ハーレムはなかったけど(大事なので二回言った)
……男はその実力を買われ王から魔王を倒す命を受けた。これが二か月前だ。そう、本来は男は魔王討伐に向けてハーレムパーティーを作ろうとした。しかし、ある一体の生物が唐突に表れた。
竜王。その生物は現れる時、人間の街を五つ、魔王城の城下町の三分の一を消し飛ばした。運よくその場所には人間、魔族が少なく被害は最小で収まったが、こんなことがもう一度起こったら人間、魔王ともに終わりだ。
そのため、魔王と人間は手を組み竜王を倒すまで手を結ぶことにした。
その後、人間の騎士団、魔王の四天王が討伐に向かったが全て返り討ちにあってしまった。そして、男にその役目が回ってきたのだ。
~現在~
「ここか……。」
男が着いたのは大きな火山の山頂だった。まさに竜王がいそうな場所だなと思っていると奴は現れた。
「我は竜王なり。貴様は……」
ダンっ‼
大きな音が響いた。そう、男は会話をせずにいきなり攻撃をした。不意打ちだ。
煙が目をくらます中、男はこれからの地獄を想像して顔に影をおとしていた。
(こういう系のボスってHPがアホみたいに多いからな、時間がかかるんだろうな。)
しかし、いざ煙が晴れてみると予想していなかったものが目に映った。さっきまでいたドラゴンはおらず、代わりに一人の女の子がいた。
「痛ったー‼不意打ちなんて卑怯だぞ‼」
「よよよ――」
「よ?」
「年取った幼女系ドラゴンだー‼」
「なっ、幼女だと、我はまだ四十だ‼」
それを聞いた男はコンピューター顔負けの思考速度で考えた。
『ルックス幼女のような顔……100点、年齢中途半端……20点、種族いいじゃないかk78点、髪好みではない58点、スタイル0点、ラスト……巨乳ではなく貧乳……1000点。総合点1256点』
「お前の全てを許そう。さあ、なぜこんなことをしているのか説明しなさい。」
「いや、お前は誰だ!?」
「俺は――」
男は主人公に憧れていたそんな男が自分に名を付けられるなら何を付けるか、男は主人公で最初に思いついた名前を自分の名前にした。
「――ハルトだ」
モチベ地に落ちた状態でよくかけたで俺も。
ちなみに、ハルトは女に点数をつけるゴミです。
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