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その後

自分の人生を大切に。

  その後


人の親になるってことがこんなにも素敵なことなんだな


あれからぼくは、おじに引き取られた。

おじ夫婦はぼくのことを本当の家族のように育ててくれた。

おじ夫婦の子どももぼくのことを兄・弟のように接してくれた。

温かいおじ家族のおかげで、ぼくはさみしくなかった。楽しく過ごすことができたんだ。


そんなぼくは、大人になりある仕事についた。

それは市役所の職員だ。


理由はもちろんある。

人を助ける人間になりたかったからだ。

それなら警察や消防士などあっただろうと思うのだが、ぼくはこう見えても結構なビビりだ。

ビビりだからこそ、警察や消防士にはなれないのだ。はっきり言うと怖いからだ、恥ずかしいけどはっきり宣言しておく。


そこでなんで市役所と思うだろう。

昔おかあさんと行った時、機械音痴で困っているお母さんに優しく教えてくれた姿に憧れたんだ。

市役所の職員になったからこそ、いろんな人の手助けをしていこう、おかあさんに教えてもらった笑顔で。



そんなぼくも愛する人を見つけたんだ。

とても大事な人で、守ってあげてい人だ。


そんな人と結婚し、子どもが生まれた。

女の子で、親ばかって言われるかもしれないけど、ものすごく可愛いのだ。


おじさんたちも祝福してくれて最高に幸せだ。

ぼくは子どもに最初のプレゼントをあげたんだ。

名前という名のプレゼント。


子どもが愛する人のお腹の中にいた時から考えていたんだ。もちろん愛する人には初めから相談し、許可をもらっている。


この名前は、ぼくのおとうさんとおかあさんからいただいたものだ。

おじに教えた時、驚き男泣きをしてしまい、ぼくらは苦笑いになってしまった。





おとうさんの名前は、二つの手(両手)で人を支えられるようにという意味で


         『じん






おかあさんの名前は、美しく人の希望であれという意味で



         『美希みき





その二人のように優しく、すくすく育ってほしいと願いをかけて、今日もぼくは愛しの子の名前を呼ぶのだ。



         「仁美ひとみ






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