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それでもいいから  作者: 樹原光
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序章

 今日は結婚式だった。大学時代入っていたサークルの先輩の結婚式だけあって、プチ同窓会みたいになって楽しかった。

 それにしても奥さん綺麗綺麗だったな。

 圧倒的に。絶望的に。

 結婚式でいくら着飾ったところで自分がああなれるとは到底思えない。それくらい綺麗だった。

 そういえば何回か写メを見せられていたから勝手に知り合いみたいに感じていたけれど、まったくの初対面だった。

 この人を生で見て、話して、幸せそうな2人を見て、今の自分の立ち位置を実感して、自分の中で終わらせたつもりでいた気持ちに念を押されている気分になった。

 

 もう終わったんだな。

 

 雨上がりの帰り道は湿気が全身に纏わりついてきて、ただでさえ祭りの後の喪失感で憂鬱な気分なのに、さらに追い打ちをかけてくる。

 これだから梅雨は嫌いなんだよ。

 何がジューンブライドだよ!


 行かなきゃよかったなんて、そんなのはやっぱり虫が良すぎるよね。


 


 




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