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気持ちいい冥界

作者: sunny

視界いっぱいに広がるのは毎朝見慣れていた電車だがホームから見るのと線路で見るのとはかなり違うなあ

なんて思った刹那、右肘から力の塊に飲まれ思考が 命が消えた。

はずだった


目を覚ますといつもの教室の机で座っていた。授業がちょうど終わりこれから昼休みなんだとなぜかわかる。

『おい悠人 飯行こうぜ』

右肘でこずきながらご飯に誘ってくるのは死ぬ最大理由になったいじめっ子、のはずだ

どういう風の吹き回しか疑いつつも誘われて断ってもまた殴られそうで大人しく食堂についていく。

そこには他クラスの仲間(僕のではなく敵の)もいていよいよ悪い予感がしたが、普通に食事が始まり何気ない談笑が始まって気付いたら自分もその一員として笑って話していた。

なぜ突然優しくなったのか、オブラートに包んで聞いてみてもいつも通りだ、と彼らは言う。その表情に違和感はなくまた自分もそれが当たり前のことのように思えてきた

午後の苦手な体育も数学も当然のようにこなせる。何より友達が大勢いて慕われてる

ホームで電車を見たとき瞬間的に何かを思い出しそうになるが忘却の彼方に追いやる。

ここは幸せな世界なんだ

そう、ずっと幸せだったんだ

僕はもう目覚めない


お題:気持ちいい冥界 必須テーマ:右肘 の15分チャレンジで書いたものを少し手直ししました。

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