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人生ゲーム  作者: 柚樹
2/11

購入


 翌日、いつも通り学校が終わると街に出た。

そして今日はゲームショップに入った。

特に欲しいゲームがあるわけでもない。

ただ見て時間を潰すのだ。

新作コーナーを見て、潤は今どんなものが流行ってるのかと陳列したゲームのパッケージを手に取り、裏のセールスポイントを読んだ。

どれもこれも今までに出たことがありそうなゲームだと、無関心にパッケージを戻した。

次に中古ソフトを物色する。

RPG・格闘・パズル・・・どれも惹かれない。

しかし一つ、気になるものがあった。

通常ゲームのパッケージはDVDケースと同じか、少し古ければCDのアルバムのサイズと同じ。

しかしそのゲームはA3用紙位の大きいの箱だった。

中古コーナーの片隅に無造作に置かれていたこの箱を、潤は手に取った。


「安・・・980円って。人生ゲーム・・・?」


 人生ゲームって、あのスゴロクみたいな、大勢でやるパーティーゲームだよな。

潤は他のパッケージと同じように説明が書いてるだろうと、箱を裏返した。


『もう一つの人生を楽しんでみませんか?どんな人生かはあなた次第』


「・・・これだけ?てか、所詮はゲームだろ?楽しむって・・・」


 プレイヤー人数を確認すると、なんと一人だった。


「一人で人生ゲームしろっての?」


 潤は失笑した。

しかしそのゲームに惹かれる自分がいた。

人生ゲームだというのにプレイヤーは一人。

そして通常とは違う大きな箱。

重みもある。

普通ではないと潤は感じ取った。


『プレステソフトって2でも出来たよな。』


 潤は『人生ゲーム』を購入した。

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