表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

運命の定め・・・・


次の日、春になって初めての雨が降った

その日は、バイトは休みで、大学の帰りに傘を差していつもの桜の木の元へ行った

しかしそこには、昨日の人が傘も差さずにベンチに座って雨に打たれても同じ場所にいた、まるで・・昨日からそこにいたかのような・・  

は昨日の彼と気づいて、慌てて自分の傘に入れた

「あの・・・ここで何しているんですか?風邪引きますよ」

息を弾ませながら早口で言ってしまった

聞き取れたかわからないけど、彼に声をかけた

「・・・・・から」

「えっ?」

最後の言葉にしか聞き取れなくて、桜は彼の口元に耳を近づけた

「桜の木を・・・見たかったから」

桜は彼の吐息に耳が当たってくすぐたくなって手で耳を隠して顔を上げた

目を合った時、彼はにこっと笑った

耳を隠した手を降ろして桜は神妙な顔で話した

「傘も差さずに・・ですか?」

「はい・・」

「風邪・・引きますよ」

「大丈夫です・・病気になったことないですから

 あなたはここで何してるんですか?」

彼からも質問してきて 

「雨に濡れているあなたに傘を差しに来たのです!」

「あははは、すみません・・・」

彼は桜の起こった声に驚き、つい謝ってしまった

桜は自分の怒声で我に返って顔を下げた

「一応・・・・あたしも桜の木を見に来たの」

恥ずかしくてそっぽに向き声を小さくして答えた

優しい声が聞こえた

「桜が好きなのですか?」

「はい・・・・・」

「そっか・・・・・・同じ」

「えっ・・・」

「僕も桜がすきなんだ」

その声が聞こえたとき雨はやんで、雲で隠れていた月が出できた

月明かりに差し込んでお互いの顔みた

「雨・・・・やみましたね」

「そうですね」

桜は傘をたたんで、まっすぐ彼と向き合った

「あたしは帰りますけど・・・あなたも風邪を引く前に帰ってくださいよ」

少しお節介だろけど彼の服はずぶ濡れ、鬢の毛から一滴が零れる、

拭いたほうがいいのだけと・・・あいにく、桜はタオルを持っていなかったから貸してあげることができなかった

「はい・・・」

また、笑顔で返事してくれた。その笑顔はとても綺麗で少し見惚れてしまった

「あの!僕!秋本(あきもと) 翔也(しょうや)っていうんだ・・・・・・あなたの名前は?」

いきなり大きな声で自分の名前を言って桜は名前を聞かれて驚いた

「・・・・青野・・桜・・」

少し間を取った。頭の思考が追いついてきてなかった。

ただ、傘を入れてあげただけなのに、名前を聞くなんて少しおかしいと思ったけど

気にしなかった

「僕、ずっとここにいるから、また・・・来ていいよ」

翔也という男の人は、帰る前に笑顔で見送ってくれた

桜はその言葉に疑問に思ってけど、あなたはまだ帰らないのって

だけど、深入りしないようにした

「は、はぁ・・・・・」

曖昧な返事をし、桜は振り替えずに家に帰った



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ