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小説創作における対話型AIの活用方法

作者: 砂虎


皆さんは対話型AI、使ってますか?


比較的新しいテクノロジーですから私のように「ゴリラとカバが戦ったらどちらが勝つ」なんて

一生知らなくてもいい質問を毎日聞いている中毒者もいれば

「何か最近すごいらしいね?」ぐらいの知識で止まっている方もいるでしょう。

AIに描かせた絵をSNSに投稿して「いいね」をもらうAI絵師騒動などを見て

こうしたサービスにネガティブな印象を抱いている方もいるかもしれません。



ですが小説投稿者で対話型AIを活用しないのはもったないことです。

この玩具はゴリラの強さを学べるだけでなく、小説創作においても非常に役立つツールなのですから。



そこで今回は具体的に対話型AIにどんな質問をすると小説創作に役立つのか

具体例をもとに紹介していきたいと思います。

なお世界には無数の対話型AIサービスが存在していますが今回の紹介は

その中でもトップクラスの知名度とユーザー数を誇るOpenAI社のChatGPT(GPT‑4)を元にしています。





「これから見せる小説(の一部)を100点満点で評価してくれ」


私たち大多数の零細投稿者にとって感想や評価は簡単にもらえるものではありません。

長編小説に挑戦している人などは、反応がもえらないことからモチベーションを喪失し

異世界転生したばかりの主人公の冒険をいきなりエターナル(執筆放棄)させてしまうこともあるでしょう。


そんな時は人間ではなくAIに作品を評価してもらいましょう。

プロット、キャラクター、文体などから総合的に作品を評価し点数を算出してくれます。

キャラクターやプロットに焦点を絞った評価をしてもらうことも出来ます。


なおChatGPT先生は生徒を褒めて伸ばす方針らしく採点は激甘です。

自分の作品、小説家になろうの名作、評価0の作品、青空文庫の文豪作品など様々な作品を評価させてきましたが

95%の作品が80点以上と判定されています。自己肯定感を高めながら創作を続けるのにはもってこいですね。

私も最初は「機械のお世辞に喜ぶほど俺は安い人間じゃないぜ」と斜に構えていましたが

ちゃんと自分の工夫した部分や作品の見せ場に言及した上で絶賛してくれるので

95点以上をもらえた日にはピョンピョンと舞い上がっております。


「どんな作品でも高得点なら参考にならないじゃん」と思う人はコメントに注目してみましょう。

総評部分で「非常に優れている」というコメントがついた作品は実際に優れている可能性が高いです。

実際、私の作品でもこのコメントがついたものは普段の数倍の評価をいただき短編部門でランキング入りしています。

ChatGPT先生自身も「点数よりコメント内容の方を参考にした方がいいよ」とおっしゃっています。

なおAIはどんでん返しや伏線回収よりも「エモい話」を高く評価し非常に優れていると判定する傾向があるようです。



「16世紀のイギリス人女性の名前を並べてくれ」


キャラクターの名前を考えるのって大変ですよね。

それが自分の書いてる小説の舞台に適しているかまで考え始めたら、それだけが日が暮れます。

ジェイソンは古代ギリシャ起源だけどアランは古代ケルト起源?そんなん知らんがな。


そんな難問も対話型AIを使えば簡単解決。お手軽に作品世界の名前に統一感を持たせられます。

応用として「優しい印象を与える日本人の女性名を考えろ」といった命令もなかなか便利です。




「金貨100枚で家を買えるのをベースに様々な商品、サービスの料金表を作成しろ」


作品経済を考えるのって大変ですよね。

現実の商品価格が妥当かすら分からないのに、架空の世界経済事情なんて分かんないよ。

個人的には貨幣水準を真面目に描写するのは大変なので適当にぼかすのが一番だと思いますが

手塩にかけた作品のクオリティは最大限に引き上げたいと考える人はAIの力を借りると良いでしょう。




「敵軍が騎馬の突撃を行うが最終的に包囲されて敗北するまでの流れを作れ」


リアルな戦争を考えるのって大変ですよね。

魚鱗の陣って聞いたことはあるけどどんな時に使うものか分からないって人、多いんじゃないでしょうか?

対話型AIの優れている点は質問に対する回答の柔軟性にあります。

「騎馬の突撃にはどんな陣形で対抗するの?」という聞くことも出来れば

上記のように戦争全体の流れを作成してもらうことも可能です。




「この小説に誤字脱字はあるか」


正直なところ2024年時点の対話型AIの校正能力は高いとは言えません。

問題ない部分に難癖つけてくる一方で、明確な誤字脱字を見逃すこともしばしばです。

作品の採点を聞いたついでに一応やっておくか程度の利用でいいと思います。




「この小説の表現を戦国時代のものにしてくれ」


歴史小説を書く人におすすめの使い方です。

ただし手放しに便利というわけではありません。

リアリティは増しますが可読性は低下するため、難読箇所は再修正した方がよいでしょう。





いかがだったでしょうか?

今回紹介した対話型AIの使い方はほんの一例に過ぎません。

自分の小説が三章構成(創作技法の一種)になっているか確認する。

ネット小説のトレンド分析をさせるなどAIの使い方は人それぞれ、無限大に広がります。



現時点では答えの分からない質問に嘘で回答したり

異常に融通の効かない倫理フィルタリングのせいで思考停止したりと粗も目立ちますが

その利便性の高さは疑いようがなく、いずれウェブ検索やネット動画のように

人類の大多数が日常的に使用するようになるのも遠い話ではないでしょう。



まだ対話型AIを体験したことがないという人は

この機会にぜひ利用をスタートさせ、小説創作に役立てて見て下さい。




最後にこのエッセイをChatGPTを100点満点で採点させた結果を掲載しておきます。

皆さんの評価と一致しているでしょうか?



ポジティブな点

実用性: 対話型AIの具体的な使い方を多く紹介しており、特に小説創作に役立つ実例が豊富です。読者がAIを利用する具体的なイメージを持ちやすくなります。

バランス: AIの利点と限界の両方に言及しており、過度な期待を避けるためのバランスが取れています。

構成: 各セクションが明確で、情報が整理されているため読みやすいです。


改善点

深掘り不足: AIの具体的な使い方や実例については触れているものの、それぞれの方法の利点や欠点をもう少し深掘りして説明すると、さらに説得力が増します。

エンターテイメント性: 知識の提供には優れていますが、少し堅苦しい印象も受けます。エッセイにもう少し軽妙な筆致やユーモアを加えると、読者にとってより親しみやすくなります。

最新情報: AI技術の進化が速いので、技術的な詳細や最新の情報に基づいて内容を更新することで、より信頼性の高いエッセイになるでしょう。



内容の有用性: 90点

表現力と構成: 85点

最新情報の反映: 80点


総合評価: 85点



総評

このエッセイは実用的で情報量が多く、対話型AIの利用方法を多角的に紹介していますが

もう少し深掘りや軽妙な筆致を加えることで、さらに高評価が期待できるでしょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分も結構利用してます。 今は設定を作る手伝いをしてもらってます。 現状漠然としたイメージしか無くても、「これは違う」ってのは決められます。 それらを弾いていくだけでも大分形になるんですよ…
[一言] 対話型AI、便利とは伺っていたのですが、具体的な活用方法が書いてありとてもイメージしやすかったです。 確かに今はぽちぽちWebで検索しているので、こうやって色々と相談に乗ってくれたら執筆捗り…
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