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幻想奇譚

白梅の元の自鳴琴

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

本日のハイライト。

見ながら書いたら梅香の君に怒られました。

……当たり前なので反省致します……。


先日、一本の真っ赤な紅梅を拝見させて戴いたのです。すると先日、録に参拝せずに梅香の君の元を離れてしまった事が思い起こされます。ですからこれは必然で御座います。

梅香の君の庭園は既に満開を迎えておりました。多くの白梅が花開き、門の中から沢山の手を伸ばした状態で御座います。それに吸い寄せられる様に上がっていくと、一際幻想的な光景が広がっておりました。

白梅が舞い散るその根元で、二つの機構人形さんがおりました。オペラ座で使用される様な豪奢なヴェネツィアンマスクをお召になっております。一つは全ての関節を隠す様に覆われた菊の着物に、紺碧の無地の袴。もう一つは藤の模様にフリルのエプロンドレス。何方も機械的な動きを持って、首、腕、手首を動かすのです。

そして楽器として使用されているのは、眠りを誘うようなカリンバ。それだけで既にこの箱庭が等身大のオルゴールになったかのようで御座います。

惹き込まれて、見初められて、それではっとしました。私は本日、梅香の君にお会いしに参ったので御座います。まずは……目的を果たさねば。

そう思って、長蛇の列に連なった後も、あのお二つの機構人形が頭から離れません。この列に並んでいる間に店仕舞いをしてしまわないでしょうか? 幾度となくこの場所を訪れて、初めて機構人形さんにお目に掛かったのです。もう二度と……お会い出来ないかも知れません。

すると蜜のような甘やかな声音が耳を擽りました。

――行かなくて良いの? 滅多に見られない風景だよ。

聞き間違えるはずが御座いません。紛うことなく梅香の君で御座います。えぇ、けれども。

――この間、会釈だけしてその場を去ったこと、物凄く後悔しております。本日はきちんと、参拝をさせて下さいませ。

――そう。分かったよ。ごめんね、今少し手が離せなくてね。

承知の上で御座います。寧ろ態々お越しになられる事こそが、僥倖に他なりません。

そうして前を見あげると、夫婦となる御二方の催事が二幕を迎える途中で御座います。今まで聞いたことがない楽器の音が、願いに混じって消えて行きます。

あぁ、どうか……このご利益にあやかって、また機構人形さんとお会い出来ますよう。

そうして全てが終わったあと、私は人混みを掻き分けて、裏方へと回り込みました。二つの機構人形さんは未だに舞を続け、私達の目を楽しませて下さいます。

えぇ、ですので僅かばりのお気持ちを鞄の中へと投げ入れました。金貨一枚。本当はそれ以上の価値のある光景だと思うのです。ですが……お許しください下さい。更なる金額は此処でまたお会いした時にお願いしたいと思うのです。

機構人形さんが二つ、深々とお辞儀をなさります。私もそれにならい、深く頭を下げました。また、どうかこの場所で。

今日、滅茶苦茶可愛いお人形さん見たんですよ。

話は大体この通り。

カクカク動く可愛い機構人形をずっと見ていたかったけれど、参拝しに来たので、参拝を優先しました。

終わってるかなーと思っていたら、まだ続けていらしたので、お布施してきました。


可愛くて可愛くて、野口をつぎ込もうとしたのですが、珈琲と戦った結果、金貨一枚になりました。お許しください……。

来年も来てください。お願いします。お願いします……。


そしてもって、此処からが私の失礼な話。

何時も幻想奇譚は実物を見ながら書いてます。

携帯端末の使用禁止のところは勿論除きます。


そして何時も通り、観察しながら書いていたら、使っていたアプリが突然バグって書いてた文字が全ておじゃんになりました。

なお、数十分後にアプリは無事起動しました。

書いた字はサヨナラしました……。はい……。


ちゃんと見られる様に縁繋いだんだから、ちゃんと見なさい。

書きながら人の芸事を見るのは失礼でしょう?

と叱られている気がしました。


正論すぎて何も言えません……。



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