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卒業試験第1回:どうしてこうなったのか?

 私が最初の卒業試験で下位20名に入ってしまったことには大きく2つの理由があると考えられました。その理由をそれぞれ詳しく記します。


 敗因その1「そもそもの勉強時間の不足」


 私の大学では4年生の終わり頃から5年生の途中まで大学附属病院での病院実習(コア・クリニカルクラークシップ)があり、5年生の終わり頃から6年生の7月まで学外病院も含めた病院実習(アドバンスト・クリニカルクラークシップ)が行われます。


 留年しなくても約1年半はぶっ続けで病院実習が行われることになり、アドバンスト・クリニカルクラークシップ終了後の私はその解放感から自学自習をほとんど行っていませんでした。


 他の医学生が「そろそろ1日6時間は勉強しないとまずいかも」などと言っている中で私は多くて1日1時間しか勉強せず、ひどい時は全く勉強しない日もあったほどでした。


 医学生の中には病院実習中にもコツコツ勉強している人もいますが私は6年生への進級が決まってからアドバンスト・クリニカルクラークシップ中にほとんど勉強をしておらず、事実上は6年生になってから最初の卒業試験までまともに勉強をしていませんでした。


 約5か月間のアドバンスト・クリニカルクラークシップの間にほとんど勉強をせず、病院実習が終わってから卒業試験までの数週間もやはり勉強をしていなかったのですからこれでは下位20名に入っても当然です。


 敗因その2「インプット式の学習の不足」


 医学の勉強に限らず学習の方法にはインプット式とアウトプット式がありますが、私は4年生のCBTの頃からアウトプット式の学習は積極的に行っていた一方でインプット式の学習が非常に不足していました。


 現代日本の医学生に大学の授業のみで医学を勉強している人はほとんどおらず、国試予備校の映像授業を主軸として勉強するのが一般的です。私自身は国試予備校medu4の映像授業を契約して3年生の開始時から少しずつ受講していました。


 medu4の映像授業は4年生のCBTまでに大半を見終わり、その後はアウトプット式の学習として国試予備校メディックメディアの国試過去問演習サービス「QBオンライン」で問題演習を繰り返していましたがこの間インプット式の学習はほとんど行っていませんでした。


 問われる知識の量が国試と比べて格段に少ないCBTや症例を解読すれば選択肢をある程度絞り込める臨床問題とは異なり国試レベルの一般問題では知識のインプットの量が試験の点数にそのまま反映され、私は最初の卒業試験では特に一般問題で多く失点していました。


 上記2点の敗因を分析し、勉強時間の不足はこれから真面目に勉強してどうにかするとして不足していたインプット式の学習はどう補えばよいのか。今から国試予備校の映像授業を見直せばよいのか?


 この悩みを抱えていた時に私は大学の友人からとある学習ツールを紹介され、その有用性を知りました。


 その学習ツールとは、フリーソフトの学習ツール「Anki」です。

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