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自称聖者のクズくてニューゲーム  作者: マルタヒノキ
ダーサイドが生まれるまで
4/6

くえすと「邪悪な女神とその使徒の討伐」






あれから何度か季節が周り俺は5歳になった。


よくラノベでは3歳でステータス鑑定や、幼少部の学校に通ったりするがそう言うものはなかった。

替わりといったら変だが、かなり勉強をした。

自分でしたのはスキルの応用くらいだが、父の雇った家庭教師やお世話をしてくれるメイドさんに色々と知識を詰め込まれた。

5歳になるにもかかわらず忙しい父や母は、俺を放ったらかしにして仕事に没頭していたらしい。

そこで何故「パパとママはいないの?」と子供らしく使用人に聞いてみると衝撃の事実が判明した。

今まで貴族か大商人の息子だと思っていた俺だが、その実情は魔法ギルドの総師一家というもっと大物だった。

魔法ギルドとは、冒険者ギルドに次ぐ巨体グローバル組織で、種族、国家、言語の垣根を越え世界中に存在する魔法使いが所属する組織なのだ。

この屋敷は魔法ギルド総本部兼アルテイル家 (ウチ)住居になっていて、その面積は半端じゃない。

アルテイル家は6代前の大賢者 ユリス=アルテイルが数多くの魔法を発明し又、魔法使いを保護する組織を作った時から始まった。

代々アルテイル家の者が総師を務めており下部組織として魔法学園系、魔術ギルド、魔法研究所、魔法陣管理局などが存在する。

ちなみにこの魔法ギルド総本部があるユリス魔法国は魔法ギルドの為に作られた場所で、立場的には中立で首都以外の街と畑が存在しない。


そして俺の兄である、クルスはかなりステータスに恵まれているらしくほぼ跡継ぎになることが確定している。


そして今日が運命の日、もし今日のステータス鑑定で兄よりすごいのが出れば跡継ぎ候補に入れるかもしれないらしい。

正直言って嫌です。

まぁ、はっきり言って跡継ぎにはなれないと思うがな。

まず俺はキャラクター引き継ぎのおかげで職業が斥候になっている。

それにおそらく年齢的な問題でレベルとスキルレベルが封印されていると思う。

まぁ、練習していたスキルはある程度伸びていると思うが。

そしてトドメに斥候は一般的な攻撃魔法は使えないことだ。



今日はステータス鑑定の日なので久しぶりに部屋から出て一階にある鑑定施設まで向かった。

道案内をしてくれるのは執事のジルハートといつもお世話をしてくれるメイドのナーシャ。


鑑定施設があると言う水の間に来るとそこには両親と兄が待っていた。


「よう!レイルゥ、別に緊張することはないんだぜ?どうせオレ様が跡継ぎなんだからなぁ」


うわー、大人げねぇ。


5歳の弟に9歳の兄が、そんなこというとは、父さんなんか言ってやって下さいよ!


「レイル、別に気にすることはないぞ。

跡継ぎになれなくとも他に道はあるのだからな……ってイテェ!?」


ねぇ、なんでそうやって傷口に塩を塗るようなことをいうのかね……終いには母にゲンコツ喰らってるじゃないですか。いい大人が…。


「ははは、兄上には敵いませんよ。流石ステータスに恵まれていますね」


おまえはステータスに恵まれているだけで自分では何も出来ないアホのゴミクズチート野郎だと罵ってやった。

しかし、アホの兄は当たり前だみたいに返事を返してきた。アホだ…。









「そろそろ、鑑定を始めさせていただきます。」


そうはなし始めたのは、ステータス鑑定歴45年のベテランさんだ。

彼はイケメンなんだと思うが、うちの家系が美男美女なので特別かっこいいとは思えない。


「ではレイル様、こちらにお立ち下さい」


と一息入れてから


「我が大いなる神々よ。真なる示しこの者に授け給え!《ステータス付与》」


ん?ステータスって普通に見れなかったのは付与して貰わないといけなかったのか。

うわ…恥ずかしい。

何度も言い方変えてステータスって叫んでたわ。


「お疲れ様でした。これからはステータスと呟くだけで表示できるようになります。」



お疲れ様って俺ぜんぜん疲れてないよ。

魔力使ってる貴方の他が疲れてるでしょうに。



「さあ、レイルよ。やってみなさい」


「わかりました。父上……《ステータス》」


_______________

名前 レイル=アルテイル

Lv 1 (462)

職業 斥候

ユニークスキル

《☆魔眼/観察》《☆気配断絶》《地形把握Lv 3》

魔法スキル

《影魔法Lv 6》《回復魔法Lv 8》

スキル

《収納Lv 1》《追跡Lv 1》《教養Lv 3》




加護 ーー

祝福 女神の祝福

称号 見習い治療師

_______________



「「おお!?「ん?「え?」」」」


「魔眼だぁー。わーい」


一応、無知なフリをしておくかな


「……では職業はいいとしましてスキルと祝福、称号について鑑定されてもらいます。」


_________

《☆魔眼/観察》

斥候の持つ鷹の目(遠距離眼)と蛇の目(暗視眼)が合わさった魔眼


《☆気配断絶》

気配を完全に消すことが出来る。主に斥候、暗殺者が持つスキル


《地形把握Lv 3》

???

【本人のみ観覧可能】斥候の秘術であり、魔力を波のように飛ばすことでソナーのように地形を把握出来る

>マップ

>気配感知

>魔力感知


《影魔法Lv 6》

影を操る。闇魔法の派生

斥候のみ取得可能魔法


《回復魔法Lv 8》

状態異常、呪い、怪我を治す。


《収納Lv 1》

非生物、非液体のみ収納可能。

広さ3×3m


《追跡Lv 1》

マーキングした対象を追跡可能


《教養Lv 3》

勉強頑張りましたね。

>思考加速1.3倍

_________

女神の祝福

???

【本人のみ観覧可能】引き継ぎをした不自然なステータスを封印する。

又、一部のスキル、称号を隠蔽する。

_________

見習い治療師

回復魔法称号1200回以上で獲得可能

>回復威力1.1倍

_________



レベルの(462)は隠蔽されてるみたいだな。それとレベル、スキル共に封印されているみたいだ。


「どうですか?父上、母上」


「ああ、暗殺者みたいなステータスだな」


「レイル…残念ながら魔法使いは向いていませんね。」


「はっはっはっは!ホラァ見たか。この無能め!」


魔法使いとかもう古いんだよ。

これからの時代は魔法も物理攻撃も使える万能型か、前世のゲーム内での俺のように斥候、ヒーラ、アサシン、魔法使いを一人で出来るようなのがいいんだよ。

だいたい、魔法も武器もと欲張ると器用貧乏で弱くなるとか言ってたやつらは皆雑魚だった。

自分より200くらいレベルが上の魔法使いでも倒せるくらいに雑魚かった。

無能はどっちだろうなぁ?




「別に魔法使いになるつもりありませんしちょうどいいです。魔法で戦うよりも回復魔法で沢山の人達を救いたいのです。」



「「……レイル。」」「坊っちゃま、私感動致しました」「ふん。」



え?こいつら純粋過ぎない??俺、回復魔法で金持ちから医療費ぼったくるつもりだよ。

ナーシャさん、感動されても困ります。


「負け惜しみを言うのもほどほどにしろよ!これこそが神に愛されし者との違いダァ!はぁぁぁぁぁ…ぁああ!《ステータス》オープン!」


おい、兄よ。ツッコミどころがありすぎる。はぁぁぁぁ!ってなんだよ、意味ワカンねぇよ。てかオープンいらねぇし。アホか!?



_______________

名前 クルス=アルテイル

Lv 17

職業 ウィザード

ユニークスキル

《☆全属性魔法適正》《☆魔法の才》《☆魔道書召喚》

魔法スキル

《全属性魔法Lv 3》《魔力増加Lv 7》《魔力回復Lv 12》《☆魔力視》

スキル

《教養Lv 2》《拷問Lv 4》《詐欺Lv 5》




加護 魔法神な加護

祝福 精霊王の祝福

称号 若き魔法使い 犯罪者予備軍 奴隷殺し

_______________



フワァァァァ!勉強嫌いの俺より教養低いじゃないすかw


勿体ねぇな、素晴らしいチートステータスが悪行のおかげで霞んで見えるぜ。

拷問と詐欺のスキルもやばいが犯罪者予備軍と奴隷殺しの称号があってよく跡継ぎに出来るな…。

次の代で魔法ギルド解体だな。こりぁ。


確かに神に愛されてるとしか思えないチートさだな。

あれか、俺が奏波君を殺害したのを怒って嫌がらせをして来たのか?


まぁそんなことはどうでもいいや。

兄よ、ありがとう。貴方のおかげでヤりたい放題出来そうです。

今の時点で俺の評判は使用人達から大変よく代わりに兄の評判は非常に悪い。

これを利用して、俺がやった責任をどんどん兄に背負って言って貰おうか。




気づいた時にはもう遅い。

せいぜい俺のために生き足掻いて貰うとするかな。










ありがとうございます^ - ^

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