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『雲上の赤い花』

作者: 詩織




画家は、


右脳で描く色タイプと


左脳で描く形タイプがいるという。



ならば、詩人には


右脳で描く感性タイプと


左脳で描く形タイプがいるのだろう。



そして、わたしは


右脳で描く感性タイプの天恵でありたい。








つく太陽に照らされた


パレットにひねり出された


油絵具あぶらえのぐ





その色と色とが溶け合うことを


拒否したカンバスに


前方から風が吹いて


後方へいっせいに流れるような


赤い花がメラメラと燃える。





詩人よ、


目にしたもの全てから


インスピレーションを奪え、


その花の鼓動を、


その花の叫びを、


その花の情熱を、


我がものとせよ。





りょくの葉でおおわれた中空に


数知れぬの情念を


見落とすことなかれ、


0,0001秒のまばたきは、


内なる”箱”の飾り窓から望む


感動的な真っ赤な夕陽を


狂気の闇にいざなう。



挿絵(By みてみん)






花の輝きに想う。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の表現が大胆ですね。 写真を見ると、そんな雰囲気が出ています。 綺麗だけれども怖さもある。 この怖さは、宮沢賢治の『ひのきとひなげし』に出てくる、悪魔が醸し出す雰囲気ですね。
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