朝
この物語の主人公はライルという名前の23歳のお兄さん(ここ重要)です
トイレから出ると喫茶店の厨房が広がっておりそこでエプロンをつけた少女(?)が調理をしていた。
こちらに気がついたのだろう、包丁持ってこちらに向き「少女(?)ってどういう意味? ころっしちゃっうぞ♪」っとまるでひまわりのような笑顔で、って
「やめいやめいやめいっ!!。いっ、今すぐその包丁を机の上において冷静になるんだ!!、そして俺は対話による平和的解決を望む!。」
ライルは命の危機を感じた!!
「ふふ、冗談ですよ♪」
しかし心配は杞憂に終わった………。
「だけど少女(?)じゃなくて美少女ですよ?」
ライルは考える、確かにレミリア(少女の名前)は美少女だ。
白く透き通るような肌、明るいスカイブルーの髪、髪と同じ色のパッチリとした瞳、そして何より出るところは出て引っ込むところ引っ込んる10人中8人が振り返る美貌を持っている19才だ。
だが魔法少女が19才になったらもう少女と呼べるのか?
いや、もう無理だろ!!
という持論のもとにどうしても少女と認めたくないと俺の何かが囁いているんだ……。
ついでに少し前この事をレミリアに伝えてみると微笑みながら静かに刀(made in ライル)に手をかけ舞散る桜の花びらも真っ二つにできそうな精密さ(俺が教えた)で俺の息子を切りはなそうとしてきた。
幸い今も息子と俺は一心同体だがそれからは心に思っても言わないようにしている。
まあ普通に感づかれるが。
「それよりもお前もう学校の時間じゃないのか?」
「あっ、ごまかした !」
「さてなんのことやら、とりあえずさっさと行け」
「まあ今回はこのくらいにしといてあげる。じゃあ朝ごはん作っといたから食べてね。」
そう言ってレミリアはエプロンを外した。そのしたにはもとから着ていたのだろう、アニメやゲームでありそうなブレザー型の可愛い制服を着ていた。
ついでにここで無理やりではあるがいろいろ説明しておこう。
この世界は名前なんてないが魔法とかエルフとか魔物とかそういうのがあるファンタジーな世界だ。そして俺が店を構えるここは学園都市アレイクールという、その名のとおりアレイクール魔法学院という魔法学校がある学生の街だ。
ちなみにアレイクールという名前が付いたのは学院が先か都市が先か学生たちの暇潰しのネタとなっている、これについてはオレも知らない。
次にオレについてだ、俺は神様の暇潰しに転生させられた転生者だ。で、神様転生と来たら願いを叶えてやろうってやつだ。ここで他のやつなら反射とか経験値倍増とかそんな感じのことを頼むだろう、だが俺は違う!!俺は!神に!俺を鍛えてくれと!頼んで!しまったんだ(涙)!!
それから俺の地獄が始まった!!
起きていれば神様とか面白がった英霊が攻め込んでくる。そう、攻め込んでくるんだ!
俺に鍛えさせろとか、暇潰しさせろとか俺は育成ゲームのキャラクターじゃないぞ。
そして寝ている時も今度は脳筋でもわかる魔導学やら猿でもわかる現代工学やらいろいろさせられこれが1000年続いた。そう、1000ヶ月でも1000日でもない1000年だ!!
途中からなんとか逃れようとスニーキングばっかり上手くなってアサシンの英霊がホクホクしてた。(誰の分野が一番上達するか競っていたらしい)
また他にも転生者がいる。転生の時期は同じで今から11年前だ。転生した年齢はバラバラだから今12才だったり上は64歳という人もいる(俺は12歳で転生した)ため11年で国の重鎮になったり貴族にはめられそうになったり監獄に入れられたりいろいろいる。そんな中俺は影から助けるオレカッケ~!!の精神で無実の罪なら助けて罪を重ね過ぎれば裁いたりしていた。
だがそんな事も時がたてば何でこんなことをやっているのだろうかと感じ今はしがない喫茶店の店長をしている。
あっ、そうそうこれも説明しなきゃ。
何事にも願いには条件とか代償とかいるよね?ケチな神様はそれを要求してきた訳よ、んで俺は前世でよく下痢になってたからそれでって言ったら前世より高頻度でなるようになってもうトイレと切っても切れない関係になっちゃった。朝トイレに入ってたのもそれが理由。
「さて、長い説明も終わったし店を開けますか。」
そう思った俺は店のドアに手をかける、すると店の前でたっている人に気がついたので開けながらこう言う。
「ようこそ、喫茶店ラウウールへ」