【プロロローグ】
本当にコメディー路線に持っていけるんでしょうかね(笑)
不安ばかりをひしひしと感じております
その天使らしき奴はアイゼルザックと名乗った。やはり天使とのこと。いわゆるラテン系の、如何にも天使といった装束と金髪だが、結構大事な羽と天使の輪がどこかにいっている。いやいや、それ忘れたらアカンやろ! ……おっと失礼。思わず突っ込んでしまった。生前の記憶が飛んでいるとはいっても、こういう知識の類いは忘れないという事らしい。そりゃそうだな、神が無知じゃ困るか。しかし、いくら神とはいえ突っ込みに使う関西弁なんて要らないんじゃないの?
早速何かが足りない天使に問いただしてみた。理由はわからないが要るらしい。天使に羽と輪っかは要るやろ! と突っ込んでみた。天使はくすりとも笑わずにうつむいた。天使とは思えない闇のオーラが漂ってきたので、謝っておいた。次の瞬間、謝ったのにも関わらず強烈なパンチが飛んできた。
私の視界に紅い液体が飛び散った後の事はよく覚えていない。よって、生憎この後の事は余り書けない。今日は天使を質問攻めに出来なかった。明日こそは色々な事を訊いて質問攻めにしよう。この俺様……失礼。私がこんな日記を書かされている理由とか。
今日はもう寝る事にする。神は夜更かしを推奨する立場にあらずという事らしい。ついでに、天使は神を殴る立場にあらずだろ。神への冒涜をする気かこの堕天使野郎!?
おや、どこかから足音が。こんな時間に誰だろう? 恐いからとりあえずさっさと狸寝入りっと。