プロローグ
--LD1532。
『それ』をみた人々は己の目を疑っただろう。ある者は夢だと現実から目をそらしただろう。
ただ、『それ』は確かにこちらに近づいてきていた。音もなく、ただただその大きな体を見せつけこちらに近づいて来ていたのだ。
そしてLD1533。
肉眼で見えるようになってから一年、ついに巨大隕石は大地に激突し、多くの生命は一瞬にして失われた。
だがその圧倒的な破壊だけでは物足りないのか、巨大隕石が落下してきた後、大地には異形の怪物が姿を現し、生命達を踏みつけ喰らい、我が物顔で君臨し始めた。
巨大隕石の落下地点から離れていて助かった人々までもが犠牲になっていく。
人々は武器を持って立ち上がりこれらをなんとか撃退して、人が集まるまる場所は危険と思い込ませ村には入って来ないようにすることに成功した。
しかし、それは一時しのぎにしか過ぎない、怪物達が増え続けるという根本的な解決には至っておらず、町や村の外は危険ということに代わりはないのだ。
そんな時、小さな村に住む、病床についていた一人の老人が死ぬ間際にこう言った。
碧き閃光がこの地に生まれ
碧き閃光が闇を打ち砕きし時
悪の根源は打ち滅ぼされ
世界に再び平和と正しき理が
取り戻されるあろう
そして、それから五百年の時が流れた……。