ハズレ職業「掃除者」の俺だが、皆から軽蔑の目を向けられるので魔術師になりたい。
ある居酒屋で、男がなにやら呟いていた。
「あぁ....クソったれ!どいつもこいつも俺のことを馬鹿にして....ふっ!だが、それも明日で全部許せそうだっ!」
俺の名前はアズール・アリスタ。職業「掃除者」である。
───この世界は、15歳になった時に職業というものが与えられる。
「準備は宜しいですか?」
神父がそう言った。
「はいっ!」
俺は勢い良く言った。
当時の俺は、この日を待ち侘びていた。なぜなら、魔力を増幅させる鍛錬を、親に隠れてするほどに、職業が魔術師となるのが夢だったからだ。
「それでは行きますね.....はぁっ!」
*アズール・アリスタの職業は掃除者です。
⋯⋯へっ?
───しかし、皆は勇者やら聖女などの職業であったが、当時の俺は掃除者というやつだった。
そうしたら⋯⋯
「おい!アズール!お前は本当に何も出来ないやつだよな。アッハッハッハッ!!!」
このように馬鹿にされるようになった。
あの頃の俺は、ただただ虐められるのを耐えて耐えて、生きていくしかなかった。
「お会計をお願いします。........クックック......」
⋯⋯ただ、それは今日で終わりだ。
「.......っ!?....8、8250ペルになります。」
俺は、10000ペルを出して、「お釣りは要らないです。」と言って颯爽と店を飛び出していった。
───俺は、明日から魔術師となる。
俺の友人の伝手で、職業を変化することが出来るという魔石、「エンダーン」というものを明日、貰えるからだ。
「正直、この職業をやめることが出来るなら今までされてきた行いなんて、気にもならない。」
陽気な気分で歩いていた時だった。
───ん?
「へっへっへっ、いいじゃねぇか少しくらいよぉ。俺たちと遊ぼうぜぇ.....な?」
「い......いやです!」
見るからに悪そうなやつが女に絡んでいるではないか。
⋯⋯助けるしかないだろっ!
「おいっ!お前、女性が嫌がってるのが分からないのか!」
「あぁ?なんだお前っ!こっちはなぁ忙しいんだよっ!!」
男が殴りかかってきた。
「っ....お前、流石に暴力はダメじゃねぇの?」
俺は拳を素手で受け止め、こう発した。
「掃除」
すると、男は《《消えた》》。
「あっ、あのっ!助けて頂いてありがとうございました!」
「いえいえ、この辺は物騒なので、気をつけて下さいね。」
「っはい!」
俺の固有スキルの掃除は触れたものを消す.....なんて物騒なものじゃなくて、どっかに飛ばすというものだ。
また、触れる以外に色々と条件があって⋯⋯話すと長くなるから今は言わないが。
まぁこんな使い所の少ないスキルだし、多分、俺以外で掃除者のやつも職業を変えたいと思っていることだろう。
「はぁ.....にしてもワクワクするなぁ。クックック...!」
そうこう歩いている内に、家へ帰り、1日を迎えた。
「はっ!今何時だっ?!」
時計を見る。
⋯⋯朝の6時半だった。
「っー危ねぇ!寝坊したと思った。」
集合時間は、7時半だ。
正直、少し早すぎやしないかと思うが....貰える立場だからそれは言わない。
俺は支度をして、約束の場所へと向かう。
「おー!アズール、来たか!」
「よぉ!二ケル!」
そうそう、言い忘れてたけど俺の友人っつーのは二ケル・バーテンってやつのことだ。職業は商人だ。
「さてさて、お目当ての品.....と行く前に、ここじゃああれだから、僕の新居に来てくれ。」
「おうっ!」
俺たちは数分か歩いて、とてつもないほどのデカさを誇る家へと着いた。
「また家を買ったのか.....二ケル。」
「まぁまぁ良いじゃないか、家が好きなんだ、家が。」
俺たちは家へ入る。
「よし、これがお前のお目当ての品だ。」
そう言って、二ケルはポケットから包装されている「エンダーン」を取り出した。
「っっ!!ありがとう!二ケル!お前がっ友達で良かったぁ!」
「こういう時だけがっつくなよ......アズール。」
俺は包みを開けて魔石を見る。
⋯⋯真っ赤だ、燃え盛る炎のように真っ赤だった。
「んで、これどうすればいいんだ?」
「それに力を込めて君のスキルを発動させるだけだよ。」
⋯⋯は?
ここまで読んでいたたぎありがとうございます。
続きはカクヨムで書いてるので良ければ見てください。
続きはこちら。
https://kakuyomu.jp/works/16818792440601566381




