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おしゃべりな神と第1・第2もふもふ

 何の違和感もなくログインす(世界に入)るとそこには神秘的な景色が広がっていた。

 これは…神殿?私はその入口付近に転送されたみたいで、この世にこんなに白い建物はあったのだろうか?と、思わず見とれてしまった。後ろを振り返るとそこもまた絶景で、ミーが一緒じゃなかったらしばらく見とれていたかも....

 底が見える程に透き通った湖が反射して光っている。湖の底にも何かあるみたいだし、その周りには色とりどりの花が季節関係なく咲き誇っている。

 そして、外敵防止のためか、一度入ったら最後、絶対出てこれなそうな迷いの森で囲まれている。


「ミー、ここは?他のゲームでは最初の町に転送されるみたいだけど、人がいそうな生活感もないし、どっからどう見ても隠された神殿だよね?」

「そうにゃ〜。ここは神域。〘神人〙にとっての始まりの場所、『隠された森の神聖神殿』にゃ。人の気配がないのも当たり前にゃ。限られた種族しか入れない限定結界が張られているのにゃ。」


 へぇー、そういう仕組みになってるんだ。

 あれ?でも、それじゃあ、もふもふは!?この森を抜けるのも難しいんじゃ…?


 ポロン♪


 タイミングを見計らった様に通知音がなった。

 なんだろう?音だけじゃ何か分からないや…


「レーナ、腰に付いてるポーチを見るにゃ。そこに手紙が入っているはずにゃ。早く読んでみるにゃ。ポーチはマジックバッグになっていて、容量は種族と職業レベルの合計で、時間停止機能はサービスみたいにゃ。あと説明してなかったけど、ログインす(世界に入)るとステータスにレベルと装備が開放されるにゃ。レーナは特殊種族で固有職業だからレベルの概念がないから、伝え忘れてたにゃ。ちなみに今着ている装備はレーナ専用装備になってて、進化する装備にゃ。」


 怒涛の勢いで何か色々説明されたけど、とりあえずは手紙を読もう。ミーの反応からするに大事っぽいし。なになに…


 〈この手紙を読んでいるということは、無事に初期設定は終えたところかな?おっと、自己紹介をさせてもらおう。私は創造神。君たちプレイヤーが言うところのゲーム運営だよ。君のことは両親からよく聞いている。君の両親は私の友人であり、恩人だ。なので、最大限のサービスをさせてもらった。ちなみに君の種族と職業については何も手を付けてはいないがね。君は中々運がいいようだ。

 おっと、前振りが長くなってしまったが、本題に移らせてもらおう。君に伝えたかった事が2つある。

 まずは君の最初の仲間についてだ。君が疑問に思ったことも最もだ。〘神人〙の始まりの地『隠された森の神聖神殿』は本来ならば最終職業に就くために訪れる場所だ。ミーが説明していたと思うが、君の種族と職業は最終に達しているし、種族に関してはプレイヤーがなれる最上位にある。その経験の浅い君が最終エリアに転送されたという訳だ。そんな訳で、君には守りに2体の神獣を用意した。選ばれるかどうかは君次第ではあるが、君なら2体共に選ばれるだろうと確信しているよ。あぁ、ちゃんともふもふの個体だから安心してくれ。

 2つ目は君専用管理AIのミーについてだ。ミーは君の初期設定と説明が完了したらそこで役目は終わりだったはずなのだ。なのに、私のあずかり知らないところで案内妖精という存在になって君についていくことになっていた。気づいた時には頭を抱えたさ。あぁ、今更君から取り上げたりはしない。ミーが決めた事でもあるからね。にしても、学習型AIの臨機応変力は私たちの予想を軽く超えてくる。おっと、愚痴が過ぎてしまったね。てなわけで、ミーはこのまま放流、君と一緒に旅してもOKということになったよ。

 話が長くなってしまったが、私から君に伝えたいことがある。

 使命なんて何もないから、私の創った世界を存分に楽しんでくれ。君がいい体験をできるように見守っている。

 創造神より〉


 おぉ、もふもふ!…じゃなくて、ミーってば勝手に決めてたの!?誘った私も私だけど、許可もらえたのかと思ってたよ…運営さんにも迷惑かけてしまったし、そういえば即答だったもんな〜。


「ミー、…」


 ガサッ

 ミーに問いかけようとしたら、森の方から音が聞こえた。

 振り返ると、2体のもふもふがいるではないか!!しかも、徐々にこちらへ近づいてくる。あぁ、もふりたい…っは!いけないイケナイ、トリップしてしまいそうになったよ。あぶない、あぶない。

 あ、もしかして、あの2体が手紙に書いてあった神獣かな?


 〈お主が二柱の神様より寵愛を賜る〘神人〙かの?〉


 わっ!びっくりした!これが念話というやつか!私も返したいんだけど、どうすれば…と、とりあえず頭で思考してみるか、これで違ったら恥ずかしいけどね!

(えっと、聞こえてますか〜?)


 〈〈聞こえておるよ(るよ!)〉〉


 お、良かった!合ってたみたい!まずは…

(私の仲間になってくれますか?)


 〈私はいいよ〜!なんかすごい気になるし、楽しそうだからね!〉

 〈我は少しだけ試させてもらいたいの。確かに無条件で気になる存在ではあるが、我ほどの者が試練を課さずに誰かに眷属するのは他の神獣に示しが付かないからの。〉


 額に宝石を付けたリスさんは即OKで、白いオオカミさんは試練が必要と。

(うんうん!仲間になってもらうためなら何でもするよ!あ、でも、無理矢理にはしたくないから、嫌なときは言ってね!それで、試練とは…?)


 〈魔法スキルの取得じゃ。〉



名前:〘レーナ〙

種族:特殊種族〘神人〙

職業:固有職業〘テモンマスター〙


HP:500/500 MP:上限なし


【スキル】

種族スキル:『神眼』『真贋判定』『空中飛行』『以心伝心』『ステータス偽装』


職業スキル:『テイム』『召喚』『帰還』『念話』『言語マスター(パッシブ)』『好感度アップ(パッシブ)』


【称号】

『創造神の加護』

『創世神の祝福』

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