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訓練とは?!

こんな物語あったらいいなあと思ったら、小説を書き始めました。

趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。

誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。

 地下に向かうための階段を降りるとたどり着いたのは真ん中部分が少しだけ盛り上がった剥き出しの地面だった。

 地下にしては明るいな?と周りを見渡すと壁には光る苔と上には光る花が生えている。


〈到着しました。ここが訓練所になります。〉

「え、ここが?!むき出しの大地だけど?!!」

〈ご安心ください、レーナ様。こちらは『時空間魔法』を施した施設になっております。人差し指を出して下から上にスライドしてみてください。〉


 言われるがままにスッと動かすと何やらシステムウィンドウが出てきた。


〈メニューから草原にしたり、砂漠にしたり、森の中にしたり等、空間の変更は使用者皆に出来るようになっております。〉


 説明されるのを聴きながらメニューを動かしてみるが、明らかに私だけ表示されている項目が多く見える。


〈お気付きかもしれませんが、レーナ様は私たちの主人である為、管理者権限を付与しています。〉

「それでこんなに項目が多かったのか〜。私が訓練所なんて使う機会ないんだけどね?」

〈そうですね、レーナ様の守りと力は万全ですので。…近づく前に排除致しますが。〉

「ん?なんか言った?」

〈これからはよく使用する様になるかと。と言いました。〉

「あ、そっかー!ラフィネさんたち2人は使い道考えてくれそうだよね!」

〈流石です。現に使用していますし、ラフィネ殿はエレン殿に精霊使役の極意を教えて貰うつもりみたいです。先程の会話はそれでした。…おや、そろそろ始まるようです。〉


 中央を見るように促されて顔ごと視線を向けるとルーとシューラスさんが互いにお辞儀をしているところだった。

 そして1メートルくらい間隔を空けると、雰囲気が両者共にガラリと変わる。

 初めて対人戦を見るからすっごい楽しみ!なんて呑気に言ってられる雰囲気じゃないし、これ、ほんとに軽い戦いになるのかな?


〈ふむ、中々やるようですね。大丈夫です、レーナ様。ルーはレーナ様に言われた事は絶対厳守ですし、〝枷〟を外してませんから。〉


 不安に思ってた事が顔に出ていた様で、再度念押しされる。

 〝枷〟か〜。基本的には私の許可がないと本気を出せないって言ってたけど、私は戦ったことないから見極められないんだよねー。

 私に危険が及んだ場合のみ、自己判断で解放するみたいだけど。

 訓練所に来るまでの間にフィーとルーの関係性について聞いていたら、そう教えてくれたんだよね。

 双子なのはその方が互いに理解出来るし、属性と種族が対なのも互いを止めれる様にと。


「そうだよね、疑ってごめんね?」

〈いえ、レーナ様が謝る事ではありません。実際に戦っている所を見た訳では無いので、この実力差では本当に力加減を間違わないのか疑うのも無理はありません。〉

〈そうよぉ、レーナ様。これから知っていけばいいわぁ。〉


 中央には顔ごと視線を向けたまま、フィーと話をしていると、いつの間にか移動して来たのか隣にエレンがいた。

 ちなみにフィルはこれもいつの間にか用意されていた敷物の上でソファになってくれてるよ!チナは膝の上で猫みたいになってる。もふもふ最高!ミーはさっきから居ないんだよね〜、定期的にサーバーと交信?をしているみたいだから、それかな?


「エレン、話は終わったの?あ、ラフィネさんも来てる、そこ座って!」

〈終わったわぁ。それにぃ、この試合を見ない訳には行かないじゃなぁい?〉

「感謝。知り合って間もない私たちに技を授けてくれてありがとう。」

「いやいやいや。私は何も言ってないよ?みんなが自主的に動いてくれてるの。お礼はみんなに言ってね!」

「エレン殿には既にお礼は伝えている。それでも、主人意向には逆らえないから、やっぱりありがとう。」


 そんな感謝される事でもないんだけどなと思いつつ、これ以上は埒が明かないとわかったと言い合いを辞める。


〈主、動き出した様だぞ。…ふむ、ユニークスキルかのう?〉

〈フィーが中々やるって言ってた見立て間違えじゃなかったわね!〉

〈ねぇ。でもぉ、私たちレベルには通用しないわぁ。〉


 フィルに言われた瞬間、一瞬で消えたシューラスさんに各々解説が入る。

 私?私はびっくりしてるよ?ただ何となくわかるんだよね、ここに隠れるってのが。

 これも『神眼』の効果かなぁ?


「これが『潜む者』ってやつかな?」

「えっ、何故知ってる?」

「ん?あ、ああ!ごめん、ごめん。私の種族スキルに『神眼』ってあって、その効果かな?消えても気配は見えるし、自然と浮かぶんだ、スキルの詳細が。自分以外見た瞬間にウィンドウ立ち上がってステータス見えちゃうんだよねー、切り方分からないからどうしよう…」

「厄介。対人戦では情報が大事。だから種族も職業も隠す。…ここでは見た瞬間に見破られたけど。」

〈流石です、レーナ様!着実に力を身につけていらっしゃる。〉

〈ふふ、お話もいいけどぉ、試合も見てあげてぇ?終わった後にまとめて説明しましょぉ?〉


 あ、ほんとだ。いつの間にか話に夢中だったよ!教えてくれてありがとう!

 そう伝えて正面に向き直ると、短剣と爪がかち合うのが見えた。


 カキーン!と訓練所に響き渡る。

 恐らくもっと凄まじい音と衝撃波が出ているんだろうが、先程張った結界によって緩和され、ちょうど良い音になり、衝撃波は届かない。どうやら結界の強度はこれで大丈夫な様だ。

 少しの間、鍔迫り合いが続くと互いに距離をとる。


〈次は『闇魔術ex』を見せて欲しい。〉

「やっぱりバレてたか。だからこその俺なのか?」

〈そうだ。〉

「んー、やっぱり詳細は教えてくれないか…」

〈全てが終われば分かる。〉

「そうか、じゃあ行くか!闇魔術『ボダッハ』『モラ』」


 先程まで聞こえなかった会話が聞こえ、やり取りの後に魔術が放たれる。私の目にはルーがニヤリと笑った様に見えた。


〈ほう、無詠唱はいいとして、魔術の連続行使ですか。あれは悪夢と吸血の魔術ですね。効きませんが。〉

〈私達も効かないわ。〉

「そうなの?みんな凄いなぁ、私はぐっすり寝ちゃいそうだよ…」

〈何言ってるの、主。〘神人〙はあらゆる精神攻撃が無効じゃない。それに『結界魔法』もあるわよ!〉

「あ、そうだった。すっかり忘れてた。」

〈しっかりしてよね!〉


 ごめん、ごめんと言いつつ、魔術が着弾する場面からは目を離さない。

 ルーったらわざと魔術を浴びたようだ。眠りに落ちる様子もないし、吸血効果が出ている感じもしない。


「『結界魔法』ってワードはさっきも聞いたけど、魔法ってのは魔術じゃない別の何か?」

〈ラフィネ殿。それも含めて儀式後にお話ししましょう。〉

「わかった。」


 私が試合を注視している間に横でそんな会話が交わされていたのは知らない。

 そして、試合が終わる。


〈ここで終わりだ。〉

「全然効いた気がしないな。まぁわかってはいたんだが。ワザと当たってたよな。」

〈然り。現在の魔術がどれぐらいモノか図るため。〉

「だろうなぁ…。で、結果は?」

〈もちろん合格だ。儀式の準備に取り掛かるのでしばし待たれよ。〉

「了解だ。また手合わせ願えると嬉しい。」


 そんな会話をしながらこちらに向かってくる2人組。どうやら打ち解けたみたい。


「お疲れ様、でいいのかな?魔術を見せてくれてありがとう!初めて見たよ。」

「おう!ありがとう。と言ってもそこまで疲れてはいないがな。…初めて?」

「シューラス、お疲れ様。どうやら魔術じゃなくて上位の魔法という物が存在するらしい。」

「おい、マジかよ!?」「マジ。」


 仲良く会話するふたりを横目にただじっと控えるルーにも声をかける。


「ルーもお疲れ様。まだまだ手を隠しているみたいだけど、怪我がないようで良かった!あ、それとかっこよかったよ!」

〈有り難き幸せ。〉

〈何とも羨ましい…。ルー、儀式の準備は?〉

〈これからだ。〉

〈では、その間にラフィネ殿が疑問に思っているであろう事を解消させて頂きますか。では、リビングにて行いましょう。〉


 そんなに時間経ってないし、疲れてもいないようだけど、何事もなく終わって良かった!

次の更新は30日頃になります。

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