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【エイプリルフール閑話】嘘から出たまこと☆男女逆転種族ミックス!! ②

こんな物語あったらいいなあと思ったら、小説を書き始めました。

趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。

誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。


本日は2話投稿させていただきます。2/2

『幻想樹の実』を探す為に森のかなへ入る私たちは、平和な道中を過ごしていた。

 ちなみに私は安定のフィルの背中の上である。


「そういえば、シューラスさんは何の種族なの?いつもの様に耳が尖ってるから分からないや。」

「あ、言ってなかった、俺は妖精族(ピクシー)だな。羽を出せるんだが、恥ずかしくて今はしまっている。」

「え!いいじゃん!羽見せてよ!ダメかな?」

「……少しだけだからな?」

「うん!ありがとう!」

「シューラス、タジタジ。ふふっ」

「うせっわ!」


 キラキラした目で見続ける私に根負けして羽を見せてくれたシューラスさんをラフィーネさんが揶揄う。

 わぁー!妖精族(ピクシー)の羽って物語みたいに透明なんだな〜!それにキラキラしてて綺麗!


「よし、おしまいだ。それにしても、こんなに楽な道中で申し訳ないな。」

 少しだけと言いつつ、私が満足するまで見せてくれたシューラスさんが気まずそうな様子で告げる。

 そうなのだ。さっきから呑気に喋っていたが、道中は魔物が出るはずなのである。

 それなのに魔物の魔の字も見えないのは理由かある。

 フィーとルーがチナがいるならばと守りは任せて魔物排除に向かっている。

 普段ならば〘神人〙である私の浄化作用で安全なのでそばを離れないふたりが、今は種族が違うため、積極的に動いてくれている。


「私のためでもあるからね。気にしないで!やりたくない事はやらないから、ふたりも楽しんでると思うの。エレンも『幻想樹』を探してくるって言って自由行動だし。」

〈そうなのよ!あのふたりは主のために動いてるの。全滅させてすぐにでも戻ってくるわ!〉

〈エレンもそうじゃの。主たちは『幻想樹』自体見た事ないであろう?精霊に聞けば一発じゃから手間もかからんのじゃよ。〉

「…シューラス、今は私も妖精と精霊の力を借りれないからここは専門家に任せるべき。」


 少しでも気が楽になるように話しかけていると、チナとフィル、ラフィーネさんも援護してくれた。

 そうだよね〜。いつもだったらラフィーネさんも精霊さん達にお願い出来たんだけど、今は〘猫獣人〙だから〘妖精姫(フェアリープリンセス)〙の種族スキルはないんだった。

 まあ、反則気味なのは許して欲しい。だって私は〘テモンマスター〙なんだから!

 契約してくれたみんなが凄すぎるんだよね……


〈レーナ様ぁ、見つかったわぁ!〉

「ありがとう!どこに向かえばいいかな?」

〈精霊に道案内させるからぁ、フィルに送って貰えるかしらぁ?〉

「わかった!」

 なんて事考えているとエレンから念話が入った。

 早い。さすが専門家と言われる訳である。

 私は相変わらず、フィルの背中の上なので、このまま継続して乗せてもらいつつ、シューラスさん達に見つかった事を伝える。

 2人とも凄く驚いていたけど。

 しばらく変わらない森の中を進むと薄い膜を通り過ぎた様な感触がして急に視界が広がる。

 どうやら迷いの森風の結界が貼ってあったらしい。中々難易度高いよね?!

 案内された場所は少し丘になっていてその上に大樹が生っていた。

 キラキラと生命の息吹を感じる。なかなかに神秘的な光景である。


「わぁー!凄いね。元気をもらえるよ!」

〈主は今は精霊族の1種だからの。自然を感じやすいのじゃろう。〉

「普段から森は好きだが、今はいつもより気持ちいいな。」

「…私も感じたかった。」

〈今度似たような場所に案内してあげるわ!主の所に最近、精霊樹と世界樹を植えたのよ!ここよりすごいわよ?〉

「ちょっと、チナ!サプライズって言ってたでしょ!」

〈あ、ごめんなさい主…つい、自慢したくなっちゃって。〉

「しょうがないなぁ。ていう事で、今度案内するね!」


 あ、もうちょっと育ったら招待するつもりだったのに。チナがバラしちゃったよ!

 実はエレン主導、フィーとルー共犯の元、『木』を司る木精霊(ドライアド)勧誘計画が立てられているのだ。

 この話はまた後で詳しく話をするとして、今はイベントのキーアイテム『幻想樹の実』を手に入れることにする。

 驚愕から戻らない2人を『結界魔法』の応用で運びつつ、丘の上にある『幻想樹』の根元までやってきた。


「えっと、実は…」

[『幻想樹』に祈りを捧げてください。]

 近づいた所でウィンドウが表示される。

 祈りかぁ。どんな風でも大丈夫だよね?

 とりあえず祈るか!と思い、両手を組んで右膝を地面につけて祈りの体制に入った。


「こんにちは。良ければ実を3つ恵んでくれませんか??」

 何となく、言葉に出してみると[特殊種族より良質な祈りが捧げられました。最上級品質の実が生成されます。]とアナウンスが聞こえた。


「合ってた〜!良かった!2人の分も確保出来たね!」

〈流石だわぁ〜。『幻想樹』が張り切ってるわぁ。〉

〈主だからの。さもありなんじゃ。〉

〈さすがは私たちの主だわ!〉

「……いや、いやいや!!流石で済ませていいのか!?」


 3人分確保出来て安心している所に方々に褒められて照れる私に突っ込みが入る。フィルとエレンが私の幸運度を説明してくれている。

 シューラスさんが正気に戻ったみたい。それも含めて良かった!


「…そいうことね。妙に納得したわ。これ、俺らに教えて良かったのか?」

 〈我らは今までの人となりを見て判断している。もし、言いふらすような事があれば覚悟は出来てるかの?〉

「言いふらすつもりは元から無いが。な?」

「…うん、人の事を晒す悪趣味なんてない。」

〈じゃろうの。それがわかっておるから伝えたんじゃよ。〉

「信用して頂けて何よりと伝えるべきか?」

「みんな〜!何話してるの〜?そろそろ祭壇にお供えしに行こう!フィーとルーが任務完了したって!」

〈主もああ言っておる事じゃしの。行くかの。〉

〈ふふっ、フィルはぁ、レーナ様のお陰でまぁるくなったわぁ。〉

〈うるさいわい。〉

〈主が待っているのよ!急ぐのよ!〉


 何やら仲が深まった様子のフィルたちが近づい来るのを待ち、また背中に乗せてもらう。

 いつもより体力あるんだけどね?乗らないと寂しそうな雰囲気出してくるんだよ!

 乗らない訳には行かないよね!?

 それにもふもふ最高だしね!


「あ、祭壇は元の道に戻ったら、行ってない方向真っ直ぐだって。『幻想樹の実』が無いと入れないらしいから結界の前で待ってるって言ってた。」

「了解。それにしてもめっちゃ早いじゃないか?」

「…うん、違いない。」

 来た道を戻りつつ、そんな会話をする。

 祭壇までの道程は今までと変わりなく平和に過ぎっていった。

 道中、シューラスさんが普段は体験出来ないからと言ってちょっと羽で飛んで移動してみたり、ラフィーネさんのアクロバティックな動きが見れたりでなかなか楽しかった。


「お、ここが祭壇か。何だか心が洗われるな。」

〈これが神域と言われる場所じゃの。〉

「これが……。いや、前にも感じ事ある気がするな…?」


 祭壇近くの結界で無事合流をし、フィーとルーに怪我がないか確認しつつ、労わっているとシューラスさんとフィルの会話が聞こえた。

 へぇ、これが神域の雰囲気なんだね。私は普段からこんなに神聖な空気の場所にいるのか。みんなが心地よいって言うのが改めてわかったよ!


「あ、そうだった。これ、2人の分ね!一緒に捧げよう!」

「おう、ありがとう。」

「ありがとう。」


 祭壇に『幻想樹の実』を揃って捧げると[最上級品質の『幻想樹の実』が捧げられました。神々より祝福が降り注ぎます。]とアナウンスが流れ、捧げた実が光に包まれて消える。


「終わったみたいだね?でもタイムアタックは止まってないみたいだから出口を探さないとか。」

〈レーナ様、出口ならあちらに。転移魔法陣がございます。〉

「あ、ほんとだ!教えてくれてありがと!」

〈お褒めいただき恐悦至極にございます。〉

「それじゃあ、みんな戻ろっか!」


 そう声を掛けて転移魔法陣にみんなで入ると光包まれた。

 目を開けると見渡す限り真っ白な空間にみんなと一緒にいた。

 良かった、1人にされなくて。


[イベントクリアおめでとうございます。タイムは20分17秒。順位は暫定1位です。最終結果につきましては後日改めてお知らせします。イベントお楽しみ頂けたでしょうか?今回の企画で気に入った種族に当たった方は進化石のクエストを配布しております。この空間から転送する際に元の種族と性別に戻します。今しばらくお待ちください。…転送準備完了しました。転送致します。]


 ノンストップで説明後、また光に包まれた。

 視界が開かれる前に意思確認される。

[種族変更クエストを受けますか? Yes/No]

 〘耳羽族(じはぞく)〙も楽しかったけど私は〘神人〙が気に入っているので、Noを選択した。

 きっと2人もそうだろうなあと思いつつ。


「今回のイベント、なかなか楽しかったね!みんなでお喋り出来て。」

「あぁ、たまにはゆっくりするのもいいなと思ったよ。」

「…うん、楽しかった。」

 転送後は自分のホームエリアに戻っていたので、ラフィーネさんの所にお邪魔しつつ、感想会をしている。


 結局順位は変わらず1位で『変わらぬ者』という効果なし称号と『幻想樹の苗』をもらった。

 2人は違ったみたいだけど。

『幻想樹の苗』は私のホームエリアですくすく育ってくれている。

 そしてエレンとフィーとルーがめっちゃご機嫌だった。

<ステータス>

名前:〘レーナ〙

種族:特殊種族〘神人〙

職業:固有職業〘テモンマスター〙

従魔:フィル〔フェンリル〕

   チナ〔カーバンクル〕

契約:エレン〔精霊竜エレメントドラゴン別名“精霊王”〕

セラフィナ〔天使〕呼び名[フィー]

ルシェ〔悪魔〕呼び名[ルー]


HP:500/500 MP:上限なし


【スキル】

種族スキル:『神眼』『真贋判定』『空中飛行』『以心伝心』『ステータス偽装』


職業スキル:『テイム』『召喚』『帰還』『念話』『言語マスター(パッシブ)』『好感度アップ(パッシブ)』


【魔法スキル】

結界魔法カーバンクル』『氷雪魔法フェンリル』『風水魔法フェンリル』『時空間魔法』『超級精霊使役魔法』


【称号】

『万物の愛し子』

『初心に戻る』

『変わらぬ者』

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