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今回限り(?)の特別扱いらしい?

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

今年は月に2、3話投稿出来るように頑張ります。

〈では、単刀直入に申します。特殊種族に興味ありませんか?とルーが申しております。〉


 まるでお菓子でもいかがですか?というようにサラッと告げられた事は到底すぐには受け入れられなかったようで、シューラスさんからの返答はなかった。横目で見ると口を開いた状態のまま固まっている。


「え〜っと、フィー、ルー?」

〈〈はい〉〉

「私の勘違いじゃ無ければだけど、特殊種族はそんな簡単になれるものじゃなかったよね?」

〈はい。流石レーナ様、正しい認識です。〉

「うん、ありがとう。で、それを踏まえて聞くけど、ほんとになれるの?」

〈なれます。と言っても今回限りの特例ですが。〉


 特例?声には出さなかったけど、顔に出ていたようで、詳しく説明させていただきます。とフィーが告げる。

 なんでも、私を極端に怖がりや敬い、媚びもせずに普通に接して来た事、1番は本人が闇に偏っていて、闇を司るルーが気に入った事が要因らしい。

 え、そこに私が関係するのはなんで!?私が第一みたいな感じで接してきたのはずっと感じてたけどね?それとこれとは話が別じゃないかな!?


「...!あ、ああ、なれるんだったらなりたいが、本当に俺でいいのか?」

〈はい、私たちの眼に狂いはありません。ほら、ルーも何か言ってあげなさい。〉

〈……レーナ様にとって為になる事になれば。これが最善。〉

「何が対価かよく分からないが、ここにいる訪職者(プレイヤー)はラフィネもレーナも俺以外特殊種族だからな。疎外感は確かにあった。そんな時にこんな提案されれば食いつかない訳には行かないよな!」

〈……対価はレーナ様を異界人側から守る事。それのみ。〉

「まあ、物理的な場合は貴方たちの方が圧倒的だろうし。現実世界や訪職者(プレイヤー)しか関与出来ない場面ではなるだけやってみよう。」

〈ふむ。任せろと安請け合いしないのは良いところです。では、その条件で。ルー、任せましたよ。〉

〈……任されよう。シューラス殿、こっちに来てくださらんか。〉


 私が思い悩んでいる内にどんどん当事者だけで話が進み、まとまっていった。

 ん〜?いいのかな?まだ種族名すら聞いてないのに決めちゃっても。まぁ、あれだけ気に入っていれば悪いようにはしないと思う!たぶん、うん。


〈レーナ様、大丈夫ですよ。今回ルーが出張ったのは本人の素質と噛み合っただけですので。私の方に適性があれば私が主導でやってました。〉


 また顔に出していたようで欲しい答えをくれる。


「そっか、そうだよね!それを聞いて安心したらお腹空いてきたな〜。まだご飯食べてなかったし、ラフィネさんやシューラスさんも誘ってみんなで食べようよ!」

〈御意に。シューラス殿は説明が終わり次第確認をする様にルーにお願いしております。あとはラフィネ殿ですが……何やら精霊王と話している様子。レーナ様よりお声かけになりますか?〉

「え、話の途中で悪いよ。終わってからで大丈夫だから、先に席について待ってようか!たまにはフィーと一対一で話すのも悪くないよね!」

〈御意に。その旨を精霊王にお伝えしておきます。……私と、ですか?レーナ様がそう仰るのならばお供致します。〉

「ふふ、そんな緊張しなくても大丈夫だよ?普通にフィーの事を知りたいだけだから。好きな食べ物とか、嫌いな事とか!」

〈なるほど、畏まりました。何でもお答えしましょう。〉


 仲間になってくれたみんなの事、全然知らないなぁ〜とふと思ったので、いい機会だし、色々質問してみる事にした。

 フィーは甘いものが好きらしい!私も大好きだから気が合うね!って言ったらすごくいい顔で笑ってくれたんだよ!やっぱり美形が微笑むとえげつない色気があるよね。またひとつ仲良くなれたよね!

 そんなことをしている内に話し込んでいた2人も寄ってきてフィー特製の朝食を食べ始めた。めっちゃ美味しい、ポーチドエッグだったよ!ごちそうさまでした!


 ポーン♪


[おはようございます。イベント開始時間が1日経ちましたので、途中経過をお知らせします。詳細は《イベント》タブにて表示されるウィンドウ下のリンクよりご確認ください。2日目突入に伴い、1日目23時59分までに確認されている特殊種族名を参加時の秘匿有無に関わらず公開しています。ルールには記載しておりますので、批判等は受付しておりません。また今回イベント中にて起こった事はこのサーバーのみ反映となります。どんな出来事が起きても仕様です。ご了承ください。では、2日目も頑張って下さい。]

〚レーナ様の特殊種族名に関してましては〝不明〟となっておりますが、これは仕様です。(このお知らせは秘匿されています。)〛


 丁度食べ終わった頃、全体にアナウンスが流れる。それと同時にみんなに見える様にラフィネさんとシューラスさんがウィンドウを拡大してくれる。

 動き出しがあっという間だったから出遅れちゃった。


「え、そんな事書いてあったか?」

「……あったよ。すごく小さくて気づかない人の方が多そうだけど。」

「そ、そうなのか。よく気づいたな?」

「ルール漏れは何か嫌だし。シューラスはまだ反映されないからいいじゃん。」

「まあ、そうだけど。」


 私が秘匿情報に固まっている内にふたりの間でどんどん会話が弾む。なんて事ないようにしているけど、その間も手と目は止まらない。

 突如公開された情報の確認作業に固まってしまっている私には気づいていない様で、気づいているフィルたちはウィンドウの文字を気にしつつも私を優先して反応を伺っている。


「……と、こんなもんか。掲示板の反応を見るに肯定的な意見が多いな。」

「そんなもんでしょ。職業が公開された訳でもないし。種族適性の考察はめっちゃされるだろうけどね。」

「だろうな。……で、この〝不明〟ってのは間違いなくレーナの事だよな?」


 ある程度情報整理の目処がたったところで、ここまで会話に参加していなかった私たちの方を向く。


「どうかしたのか?」「何かあったの?」


 そこで固まった私に気づいたのだろう、安否確認をされた。


〈主殿はどうやら先程の天の声により頭がいっぱいな様子じゃ。そろそろ戻ると思うのだが……〉

「...。あ、あ、ごめん!確かに〝不明〟は私で間違いないよ。何か秘匿されていますって来たからまたか〜って思ったのと、〝不明〟で公開する意味ある?って考えてたらドツボにハマって……心配かけてごめんね。」

〈大丈夫よぉん。流石に『ステータス偽装』してる〘神人〙は公開でしないでしょお?『神眼』じゃないと見通せないって言ってるのにぃ。〉

「あぁ、そうだな。それは間違いなく仕様だな。」

「何かそれ聞いたら安心出来た〜。ラフィネさんは載っちゃったけど大丈夫?」

「うん、問題ない。強制参加だったとは言え、ほんとに嫌であれば、不参加に出来るようになってたから。それでも参加してるって事はそう言う事。」

「そっかー、ならよかった!あ、シューラスさんの種族、気になってたんだった。どうなったの?」

「急な話題転換……!いや、ルシェさんによる試練がこの後あってだな、それに合格すれば夜に儀式するらしい。」

「え!それって危なくないの?」


 ルーを見て問いかける。


〈はい。簡単な模擬戦ですので。〉

「らしいから思いっきり楽しもうかと。」

「まあ、シューラスさんの合意の元なら大丈夫かな?それって私も見てて大丈夫?」

「ああ、俺は構わないが…ルシェ殿?」

〈レーナ様のお望みのままに。〉

「ルー、ありがとう!それじゃ、早速行こうか!場所どうする?」

〈ここからは私が。ルーは拠点下に模擬戦施設(訓練所)を建築していた様で、そこで行なうとの事です。主人に頼むのは大変引けますが、レーナ様とカーバンクルの『結界魔法』をかけて頂ければ、完成となります。それがあれば万が一も起こりえませんので。〉

「いつの間に!?ってその話はいいとして、私は全然構わないよ!魔法の練習にもなるし、むしろ助かるかも。ね、チナ。」

〈まだ全部教えてなかったから、この機会に対生物や対魔物用の結界も教えるわね!〉

「チナ、ありがとう!じゃあ、ご飯も消化出来た所でそろそろ行こうか。戦いを見るのは初めてだなぁ。魔物寄ってこないし、イベントまで訪職者(プレイヤー)と会わなかったし。」


 先頭を歩くルーとシューラスさん、あとは私たちでワクワクしながら続く。

 それにしても最初は訓練所なんてなかったよね?ほんといつの間に作ったんだろう。まあ、お任せしますって言ったからなんでもいいんだけどね!

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