まさに大自然!
こんな物語あったらいいなあと思ったら、小説を書き始めました。
趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。
誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。
転送魔法陣の光が周囲から消えた頃を見計らって目を開けると、青々とした木々が辺り1面に広がっていた。
地面には現実では有り得ないような色をした花が道端で咲いている。
〈〈ようこそ、レーナ様。我らが生まれし森、精霊の森へ。〉〉
〈もぉ〜、双子ちゃんにセリフ取られちゃったわぁ〜。私が言いたかったのにぃ。……まぁいいわぁ、気を取り直して……レーナ様、我らが生まれし森、我が領域にようこそ。〉
感嘆の声を漏らしたまま固まっていた私に、フィーとルー、エレンの精霊組3体が改まって歓迎の意を示した。その様子も様になっていてまたトリップしそうな思考を意識して元に戻す。
「歓迎してくれてありがとう!ここの森って、俗に言う生きてる森だよね?こんなに青々とした森なんて映像でも見た事ないからすごく感動しちゃった!」
目を輝かせながら、息継ぎなしの一息で言い切った私にみんなは微笑ましいものを見たという表情で見てきた。
〈ふぉっふぉっふぉ、その表情と言葉を引き出せただけで来た甲斐があったのぉ。〉
〈ええ!私も楽しみではあったけど、レーナの表情を見ただけで満足だわ!〉
〈えぇ、そんなに喜んで貰えるなんて思ってなかったからぁ、安心したわぁ。〉
〈〈然り。〉〉〈気に入って頂けたようで大変幸福の極みです。〉
「だって、現実世界では部屋から出ることすら叶わなくて……」
そこで私の目の前にいたフィルとチナとエレンが慌て出す。どうやら無意識に涙を流していたみたい。
それを見たミーが「それだけ感動したってことにゃよね?」と私に問いかける。コクと首を縦に振る事で返事をすると、「それは良かったにゃ!これからもこの世界を楽しんで貰えたら嬉しいにゃ。まずはイベントまでにここ、精霊の森を遊び尽くすにゃ!」と返してくれた。
私たちのやり取りを見て安心した3体は落ち着きを取り戻し、にこやかに私を見てくる。
〈そうねぇ。精霊の森は広いわよぉ??でもぉ、できるだけ色んな精霊ちゃんと仲良くなる事をオススメするわぁ。〉
そう言ったエレンの言葉にみんなが頷き、私は首を傾げる。
なんだろう?何か意味があるのかな?
そんな私の気持ちを読み取ったミーが説明してくれた。
精霊と契約する事によって使えるようになる『精霊使役魔法』は、契約精霊の位と司る属性、親密度によって強さが変わるとの事。
私の場合は〝精霊王〟と呼ばれるエレンと契約をしているので、どんな精霊も使役して魔法を使用する事ができちゃうんだとか。
それに、特殊属性を司るフィーとルーとも契約している事で、中位精霊までは親密度が高くなくてもある程度力を貸してくれる。
でも、知らない人より知っている人の方がお願いも聞きたくなるわよねぇ?ってエレンに言われて、私もすごく理解した。
確かに誰だってそうだよね。
「わかった!色んな精霊といっぱいお話するね!」
〈レーナ様にはまず中心にある私の住処をご案内するわぁ。その後に四大元素とそれからなる複合属性の領域を案内するからぁ、楽しみにしててちょうだいねぇ?〉
「うん!ありがとう〜!楽しみだなぁ〜。」
〈主。我の背中に乗るといい。精霊王の住処はちと面倒な所にあっての、徒歩では行けんのじゃよ。…これは聴いてないのぉ?〉
フィルに乗っていいと言われた瞬間に意識がその毛並みに言ってたせいで最後の方は全く聞かずに背中に飛び乗る。
優しいフィルは私が乗りやすいように低く伏せてくれる。
やった〜!もふもふパラダイス!えへへ。
ニマニマしながら乗ってたのだろう、それを見たミーが
「しょうがないにゃ。もふもふでトリップしちゃってるから、これはしばらく戻らないにゃよ。だから、早速目的地に向かうにゃ!」と誘導してエレンの住処に出発する。
そこからは空の旅だったみたいだけど、フィルの毛並みに夢中な私は周りの景色を全く見ること無く目的地に着くのだった。
「……ナ。レーナ。」
誰かが呼んでる気がして周りを見渡してみるとそこは天空に浮かぶ小さな島に大きくて真っ白な城と大きな湖と色とりどりの花畑が広がっていた。
「はっ!ここは?」
「やっと気がついたにゃ〜。ここは精霊王の住処にゃ。」
〈気に入ってくれたかしらぁ?いい景色でしょ?ここは色んな精霊ちゃんが来て整えて行ってくれるからぁ、年中綺麗な景色が広がっているのよぉ。それにぃ、ほかの領域はもっと綺麗なんだからぁ。〉
〈我らの領域も案内したく思います。〉
〈それはいいのぉ。我でも行く事なんて中々無い場所じゃぞ。〉
〈一応、森と繋がっているのよね?別次元にあるみたいだけど。〉
〈そうねぇ、中々楽しい所よぉ?まずは火の領域から行こうかしらぁ。〉
周りを見渡して感動に浸っていた私に次々の言葉がかけられる。
ここよりも綺麗な景色があるの!?
今でも十分すごいのにここよりってなると想像もつかないな〜。
でも、すごく楽しみ!火の領域は暑いのかな?
フィルに乗ったままだった私はそのまま移動をお願いした。
一応、スキルで飛べるみたいだけど、まだすごく不安なんだよね。
火の領域を行ったあとは水、風、地、雷、氷の領域も巡り、イベントギリギリまで精霊との仲を深める事に専念した私だった。
ちなみに一つ一つの領域は本当に属性の領域って見た目で、火なら外壁も火で出来た辺り1面火の洞窟って感じだったよ!
地面?精霊はずっと飛んでるからなかったよ?そして中心には精霊が生まれるとされるコアが宝石みたいですごく綺麗だった!
あ、でもフィーとルーの領域はすごく目が疲れたとだけ言っておくね。
<ステータス> 今回は変更なし
名前:〘レーナ〙
種族:特殊種族〘神人〙
職業:固有職業〘テモンマスター〙
従魔:フィル〔フェンリル〕
チナ〔カーバンクル〕
契約:エレン〔精霊竜別名“”精霊王〕
セラフィナ〔天使〕呼び名[フィー]
ルシェ〔悪魔〕呼び名[ルー]
HP:500/500 MP:上限なし
【スキル】
種族スキル:『神眼』『真贋判定』『空中飛行』『以心伝心』『ステータス偽装』
職業スキル:『テイム』『召喚』『帰還』『念話』『言語マスター(パッシブ)』『好感度アップ(パッシブ)』
【魔法スキル】
『結界魔法』『氷雪魔法』『風水魔法』『時空間魔法』『超級精霊使役魔法』
【称号】
『万物の愛し子』
『初心に戻る』




