もっとゆっくり増えるものだと思ってたんだけど……
こんな物語あったらいいなあと思ったら、小説を書き始めました。
趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。
誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。
〈で、それでいいかしらぁ?〉
急に問いかけられて思わず「えっ??」と声が漏れた。
さっきまで話していた私の新しい仲間候補が決まったみたい。
私には会話に入る隙が全然無くてもふもふしたいなぁ〜、鱗触りたいなぁ〜、しか考えてなかったから話半分も聞いてなかったよ〜
「……えっと……」
〈あ、主抜きで話をしてたわね…エレン?説明が先じゃないかしら?〉
〈そうだったわねぇ!ごめんなさいねぇ。私の管轄外である双子ちゃんを呼ぼうと思ってるのぉ!〉
えっと、双子とは?
声には出さなかったが表情に出てたらしい。
その表情を見たエレンが説明してくれる。
エレンは精霊竜であり、精霊王であるが、司って使える属性は〔火・水・風・地〕の四大元素とそれから派生される複合属性のみらしい。
そして特殊属性である〔光・闇・木〕の3つは使うことすら出来ない。そもそもその3つの属性だけは司って使える精霊が一体ずつしか存在しないらしい。
だから、エレンが使用出来ない属性を補うために特殊属性の内の2つ〔光・闇〕を司る精霊を紹介する事にしたのだとか。
「理由は分かったし、私のために考えてくれたのも嬉しいけど……、その双子精霊さんは私を気に入ってくれるかな?」
〈もちろんよぉ〜!この精霊王である私が保証するわぁ!それに双子ちゃんは凄く優秀だけどぉ、2体一対だから別々に契約する事が出来ないないのぉ。双子ちゃんを同時に契約出来る人がいたら教えてって言われてたしぃ?喜んで来てくれると思うわよぉ〜〉
〈私もオススメするわ!精霊でありながら、神獣に近い1種しか存在しない種族なの。とってもいい子たちだし、主のためにも人型種は多い方がいいと思うの!〉
人型種?少し疑問に思ったけど、早く呼び出して欲しそうなチナとエレンを前に私は『召喚』を使用する。
浮かび上がった召喚陣にチナとエレン、傍観してたフィルまで近づく。
ミー?ミーはイベントの説明を終えた後から終始無言でどこかと連絡を取ってるみたい。おそらく、神様なんじゃないかな?って思ったけど終わったら話してくれるだろうし、今はそっとしておくに限るよね!
あ、つい話が逸れちゃったけど魔法陣はどうなってるのかな?
思考と視線を元に戻すと白と黒に輝く魔法陣の中に2つの人型が見えた。
あ!人型種ってそういう事か〜。なるほど!精霊は実態をとる形で種が決まるんだね〜!
なんて呑気に考えてると
〈〈この素晴らしい魔力に惹かれてきてみれば、我らが精霊王に神獣まで一体何用か?〉〉
〈あらぁ、お久しぶりねぇ、双子ちゃん。今日はその貴方たちが惹かれた魔力の持ちに主と契約してもらう為に呼んだよぉ〜。〉
〈我らと〉
〈契約を?〉
〈そうよぉ〜!早速紹介させてもらうわねぇ!この子がこの素晴らしい魔力の持ち主よぉ。〉
勝手に紹介されていた。
紹介してくれるのは嬉しいんだけどね?もうちょっと待ってくれてもいいんじゃないかな?って思う訳で……。まあ、いいけどね?私のためにしてくれてる事だし。
この置いてけぼり感にも慣れてきたよ〜?
なんて考えてる間に双子ちゃんは私の前に立っていた。
〈〈我らと契約を。〉〉
「えっ!契約するのはいいんだけど、そんなにすぐ決めていいの?もっと悩んでもいいんだよ?」
〈〈この素晴らしい魔力と神の御加護がある時点で貴方以上の契約者は存在しない。だから、決めた。〉〉
「分かった。2人が決めたなら大丈夫だよ!私こそよろしくお願いします!」
〈では、我から〔我が名はセラフィナ。〕〉
〈次は我。〔我が名はルシェ。〕〉
〈〈〔契約を望むものなり。我らが主に相応しいお方、御身が名を。〕〉〉
「私はレーナ。よろしくね!」
白と黒に渦巻いて光出した。
光が収まると2人は私の方を向いて跪く。
えっと、どうすれば?なんて思った。
だって、跪かれるのなんて初めてだし、分かんないよ〜。
〈〈レーナ様。我らの忠誠を貴方に。貴方が望むのなら、この世界だって壊して見せましょう。そして、貴方が望むように世界を再生させて見せましょう!〉〉
「いや!世界はそのままでお願いします!来たばっかりだけど気に入ってるから!」
〈〈それがレーナ様の望みとあらば。〉〉
首を縦に激しく振る。
し、心臓に悪いよ〜!せっかくのもふもふが無くなったら悲しいからね!過激なのはなしでお願いします!
その動作を見た2人は立ち上がり、私の斜め後ろに控える。
なんだか従者みたいだ〜!左が黒いからルシェで、右が白いからセラフィナだね!
覚えたよ!
そういえば、2人の種族ってなんだっけ?
聞いてないよね?って思いつつ左右に振り向く。
すると表情に出ていたらしい、セラフィナが問いかけてきた。
〈レーナ様。我らに何か聞きたい事があるご様子。何でもお答えします。〉
「あ、顔に出てた?ありがとう!2人の種族を聞いてなかったな〜って思って。精霊であり、神獣に近い人型種ってのは聞いたんだけど……あ、秘密なら言わなくても大丈夫だよ?」
〈いえ。秘密ではありません。〉
何故、我らが精霊王が説明しなかったのか疑問に思いますが。と言い、話してくれる。
セラフィナが天使で、ルシェが悪魔。有翼族に分類されている。人とほとんど見た目が変わらず、翼があるため神に近い存在として神聖視される事もあるんだとか。
天使と悪魔がセットなのは物語の常識だよね!
〈レーナ様、今更ですが我らの呼び名を考えていただきたく。〉とルシェがいい、〈精霊と神獣の中間に属するため、真名に近いのです。〉とセラフィナが言った。
「うん、それは全然構わないけど、私に頼むと愛称みたいなのしか考えられないけどそれでもいい?」
〈〈構いません。〉〉
うーん、それなら、、、セラフィナはフィーで、ルシェはルーとか?
中々良くない?!自画自賛だけどね( ̄▽ ̄;)
早速伝えてみる。
2人の反応は……嬉しそうかな?
2人とも表情が無表情に近いから少しでも口角が上がると分かりやすいね!
「契約は終わったかにゃ?神様よりレーナ宛に伝言が届いてるからよく聞くにゃ!」
また何かありそうだね?
<ステータス>
名前:〘レーナ〙
種族:特殊種族〘神人〙
職業:固有職業〘テモンマスター〙
従魔:フィル〔フェンリル〕
チナ〔カーバンクル〕
契約:エレン〔精霊竜〕別名[精霊王]
セラフィナ〔天使〕呼び名[フィー]
ルシェ〔悪魔〕呼び名[ルー]
HP:500/500 MP:上限なし
【スキル】
種族スキル:『神眼』『真贋判定』『空中飛行』『以心伝心』『ステータス偽装』
職業スキル:『テイム』『召喚』『帰還』『念話』『言語マスター(パッシブ)』『好感度アップ(パッシブ)』
【魔法スキル】
『結界魔法』『氷雪魔法』『風水魔法』『時空間魔法』『超級精霊使役魔法』(New!)
【称号】
『創造神の加護』
『創世神の祝福』
『神獣の加護』
『初心に戻る』
『精霊王の愛し子』




