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え、どうしたの?!/一方その頃、掲示板では……①

こんな物語あったらいいなあと思ったら、小説を書き始めてました。

趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。

誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。

 コンコンッ。

 フィル達をもふもふしながら待つこと数十分、ノックする音が鳴った。「失礼します。」と言って2つの人影が中に入ってきた。

 それで我に返り、声がした方に視線を向けるとそこには立ち耳ウサギの獣人マーティさんと初見のエルフさんがいた。

 私が怪訝な表情をしていたのだろう、マーティさんがエルフさんを紹介してくれる。


「ご紹介いたします。こちらはモナー。サモナーギルドのマスターです。」

「ご紹介に与りました。モナーと申します。種族は見ての通り〘森妖精エルフ〙です。精霊様や妖精様などとの関わりを重視し、信仰する種です。精霊様や妖精様達が無条件に敬い、神の使い、現人神とも言われる〘神人〙であるレーナ様も信仰対象となっております。職業はもちろん〘サモナー〙です。」


 そこでモナーさんとマーティさんは2人揃って深々と頭を下げた。

 なんかすごい、こう、あれじゃない?急に態度変わらない?

 もしかして〘神人〙ってそんなにすごい種族だったの!?…あれ?そういえば、ミーにそう説明されたような……?

 いや、今はそんな事よりこのむず痒い扱いを直してもらわないと!


「あの〜、その肩苦しい扱いってやめてもらえたりします?」むず痒いので。と続けつつ、目の前に座る2人を少し俯きながら遠慮がちに尋ねてみる。

 すると2人とも顔を見合わせ、勢いよく左右に首を振った。

 えぇぇ……ダメなの!?この世界独自のルールみたいなのがあるのかなぁ…

 困惑している私と目の前の2人が困っているのを察したミーが口を開く。


「あ、ごめんにゃ。レーナには詳しく説明してなかったのにゃ。だから急にその態度になった意味が分かってないのにゃ。2人には申し訳ないけど、ここでレーナに説明しても大丈夫にゃ?」


 そう続けるとモナーさんとマーティさんは頷いた。

「ミーも説明不足でごめんにゃ。」と前置きをして続ける。モナーさんが言ってたように、この世界では〘神人〙のことを神の使い、現人神と呼び、信仰する人もいると。それもあながち間違いではない。

 だって〘神人〙には2柱以上の神から加護又は祝福を授からないとなれないってミーも言ってたもんね!

 神様が身近に感じられるこの世界では、1柱の神様からでさえも加護又は祝福を授かる事など滅多にないので、そういう扱いも仕方ない事なのだそう。それだけ神様に気に入られた、言わば愛し子のようなものなのだそうだ。精霊や妖精、生物の頂点で神獣に最も近いとされる竜でさえも、無条件に敬い平伏すのだとか。

 いやいや!ひれ伏されるのはいやだよ…… ただ可愛いものを愛でたいだけなのに……トホホ

「と、まぁ、今はこれくらい知っておけば大丈夫にゃ。」と締めくくり、説明し終えたのを見計らって声がかけられる。


「申し訳ございません。私たちの信仰を押し付けるような形になってしまい……。」

「気にしないでください。価値観は人それぞれですし、むず痒いって思っただけで凄く嫌という訳ではないですから。」

「ありがとうございます!あの、本題に入らせて頂く前にもう1つだけお願いが……」

「なんでしょうか?」

「敬語は無しでお願いしたいです。恐れ多くて……伝えるのが遅くなり申し訳ありません。」


 まあ、そうだよね〜!普通に考えて神様みたいな存在から敬語使われるって有り得ないし、何かしたのか?ってなるもんね!ここで揉めて時間取られるのも嫌だし、頷いておこう!

 頷くとほっとしたのか、肩の力が少し抜けたのが分かった。モナーさんが「では、本題に入らせて頂きます。」と言い、胸ポケットから金色のギルドカードを取り出し、説明してくれる。

 金色なのは特殊種族専用で、この色だと街の入口にある検問所で質疑応答なく、フリーで入れる。

 街に入る時にかかる入場料も1部を除き、免除される。

 普通カードには種族名や職業名、〘テイマー〙と〘サモナー〙には従魔などが記されているが、このカードには記されていない。面倒事を避ける為の対策なんだとか。

 今回は初回登録の種族と職業を伝えてもらったけど、今後は名前のみでこのカードを見ればいいんだって!これでもう敬った扱いされずに済むね!

 そう考えたのが思いっきり表情に出てたのか、「「現地人でも分かる人には分かるので、これからも多々あると思います。」」とモナーさんとマーティさんが2人同時に言ってきた。

 えぇぇ…あるの……

「まぁ、正確に言うと職業で言うなら〘テイマー〙と〘サモナー〙、種族で言うと〘森妖精エルフ〙などの精霊や妖精と関わりが深い、妖精種は気づくにゃ。」とミーが後に続く。

「では、こちらをどうぞ。」とモナーさんがカードを私の前にスライドし、「ギルドについても聞きますか?」と続ける。

 多分だけど、ミーに何時でも聞けるから大丈夫だよね?と考えつつミーに視線を向けると頷いてくれたので、大丈夫。と答える。もういい加減に外に行きたいし!カードも貰ったし、これで終わりかな?と席を立つと、「「あ!お待ちください!」」と2人に呼び止められる。まだ何かあった?と思いながら振り返ると「呼び止めて申し訳ありません。神獣様ですよね?是非、ご挨拶させて頂きたく……」との事だったから、嫌がらない程度に少しだけならと許可を出す。

 フィルもチナもこういう扱いされるから黙ってたのね。と思いながら私は見ていたよ。フィルとチナはまたか……って感じだったけど、モナーさんとマーティさんの表情はとても良かったとだけ言っておくねっ!


 そんなこんなで、登録も終わり、カードも受け取ったし、やっと冒険に行けるね〜!

 精霊も気になるし、最初の森で召喚してみようかな?


 **********


 総合雑談スレ @12


1:名無しの訪職者

 こちらは《Infinite possibilities Profession Online》における様々な事について話すスレッドです。

 ゲーム内より閲覧出来るスレッドは公式サイトににて立てられたもののみになります。

 個別にスレッドを立てる場合はこちら。

 上記リンク以外で作成された場合はゲーム内より閲覧出来ません。

 公共の良俗に反する書き込みが行われた場合は運営の判断にて書き込みが削除される事があります。

 次のスレッドは>950を踏んだ人が立てるようにお願いいたします。

 前のスレはこっち⇒総合雑談スレ @11

 派生スレのナンバリングはこっちのリンクから⇒https://www.IPO・・・


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


157:名無しの訪職者

 お、おい!今のアナウンス聞いたか?!

 俺の聞き間違いじゃないよな、?!


158:名無しの訪職者

 あ、ああ、聞こえたぞ!ワールドアナウンスなんて初めてじゃないか?


159:名無しの訪職者

 これはスレ加速の予感ですねぇ( ºロº)


160:名無しの訪職者

 専用スレが立ったぞ!こっちで話そう!


 ⇒【IPO初イベント】新発見報告スレ @1【特殊種族】


161:名無しの訪職者

 >>160 ありがとう!!

 このゲームはワールドアナウンスなんてないと思ってたんだがなぁ。まあ、まだ1ヶ月しか経ってないんだし、こんなもんか?


162:名無しの訪職者

 ワールドアナウンスも初だけどイベントも初だよね?楽しみだなぁ〜!


 --------------



【IPO初イベント】新発見報告スレ @1【特殊種族】


1:名無しの訪職者

 こちらは《Infinite possibilities Profession Online》における新発見情報について話すスレッドです。

 公共の良俗に反する書き込みが行われた場合は運営の判断にて書き込みが削除される事があります。

 次のスレッドは>950を踏んだ人が立てるようにお願いいたします。

 関連スレはこっち⇒総合雑談スレ @12


2:名無しの訪職者

 >>1 スレ立て乙!有能すぎぃぃぃぃ


3:名無しの訪職者

 >>1 スレ立て乙カレー!ありがとう!早すぎて草


4:名無しの訪職者

 で、早速だが特殊種族って何よ?

 イベントも気になるが、先にこっちから話そうや。気になって仕方ない


5:名無しの訪職者

 俺も分からん(´・ω・`)


6:名無しの訪職者

 私も知らないわ


7:名無しの訪職者

 前々から言われてはいたよな、

 固有職業があるんだから、種族にもあるんじゃないか?って


8:名無しの訪職者

 雑談スレでよく話題に上がるやつね。


9:名無しの訪職者

 そうそれ、実際にあったんだな…

 どんな感じの種族があるか気になるわ〜

 誰かいないかな(・ω・ = ・ω・)


10:名無しの訪職者

 呼ばれた気がして!

 わい、狼人間(ウェアウルフ)。人間形態と狼形態、中間形態も合わせて3タイプの形態に自由に変化出来る。

 初期がはじまりの街とは違うのよ。他の種族だと条件を満たさないと入れない、特別感のある扱いだった。

 使用感はめっちゃいい!専用スキルとかあって強化される。詳しくは説明できない。だって、弱点もある種族だから


11:名無しの訪職者

 エェェΣ(・ω・ノ)ノェェエ

 今までもいたんかい!!


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


258:名無しの訪職者

 で、落ち着いたか?


259:名無しの訪職者

 あ、ああ。

 狼人間(ウェアウルフ)に続き、吸血鬼(ヴァンパイア)吸血姫ヴァンパイアプリンセスと出てきたが……それでも5人に満たないのか。

 隠してたのに今情報を出したのは開示される種族でイベントの内容的にも公開した方が有利になるからだから。だったか?


260:名無しの訪職者

 あぁ、そうだ。

 既に上限に達した種族もあるようだが……

 吸血姫ヴァンパイアプリンセスなんかがいい例だな。あれは1人専用の種族だ。


261:名無しの訪職者

 羨ましいが、特殊種族である事を公開してイベントで有利になるとは?まだ公式サイトを見てなくてな


262:名無しの訪職者

 >>261 仕方がないから私が説明してあげよう!


263:名無しの訪職者

 >>262 よろしくお願いしますm(_ _)m


264:名無しの訪職者

 第1回イベントは6つのルールが定められている。

 ・時間加速を施した特殊フィールドにて1週間行われる。

 ・現存する特殊種族の人達が代表者になり、多数ある陣地を奪い合う。簡単に言うなら陣取りゲームだ。

 ・特殊種族は強制参加、それ以外は事前に参加の有無と陣営を選択できる権利がある。


265:名無しの訪職者

 なるほどー

 それなら、事前に公開してた方が有利になるな〜

 初めて聞く種族よりは知ってる方が選びやすいって人もいるから


266:名無しの訪職者

 そういう事だ。

 ここまでが私たちに関係あるルールな訳だ。

 そして、残り3つは特殊種族専用ルールになる。

 ・フィールドを自分の得意なエリアに変更可能。

 ・特殊種族同士は同盟を結ぶ事も出来る。

 ・事前に公開した特殊種族のみ、他種族を勧誘可能。

 4つ目は運営が変えてくれるのか、天変地異を起こせる種族がいるのかなんだが……

 公開してくれた特殊種族を鑑みるに前者だろう。


267:名無しの訪職者

 へぇー

 同盟ありなら公開した者同士で事前に組めるし、陣取りゲームなら人数多い方がいい。って事か。

 早速、参加申請しに行こうかな!


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