表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

嘘 でしょ ! っ

作者: 音



それは たったひとつの 嘘が きっかけ ・・・だっ た 。



自分の ついた嘘で  ・・・ま 、さか  あんな出来事【こと】 を

体験する 事になろうと は 。






私には 双子の妹が いる。

今日は エイプリル フール と 云う 事で


 

ちょっとした 嘘を つく事にし た。





なぜ 、か  姉妹で 同じ 異性【ひと】を 好きになり

その日は たまたま 妹を 訪ねてきたので ほんのイタズラ心で





『 妹・・・は


昨日  事故で  この世を 去った の  



だから 心華【このか】 の事なんか  !! ! 忘れ・・・て


わたし・・・ね   前から   好 だった の   』




少し 言葉を にごし た。



「 え” ?  」



私の告白に かなり 驚いているよう だ 。




数分 後 。。 。




家の 電話が 鳴り 受話 器を 取る。



「 はい 」



今度は わたしが 驚く 事となった。




「・・・はい 、わかりまし た 」




「 どうしたの ? だれから ??? 」




「 警察か・・・ら 、、 、


遺 体  引き取りに 行かなきゃ・・・

きっ と わたしの事  恨んでる わ  」




私を うらんでい・・・る


それは 嘘だっ た。




振り向かせるための 嘘だったの に 。





「 なんで ? 心葉【ここは】 の 事  恨む の ? 」




「 だって 、私・・・


心華【このか】 に  ひどい事を したか ら  」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



現実【ほんとう】 に 死んでしまうなん・・・て 。





「 ひどい 事・・・? 」





「・・・どうしよう わたし 怖い 」 っ





「 大丈夫 、だって  」




そうは  言ってくれたけど ひとつの嘘で 妹を

殺して しまったことに 変わりは ない。 内心 不安になっ た。





翌 日 。


案内 された 部屋で 遺体の確認 を する。


・・・まるで

同じ顔 だけに 自分の遺体を 確認する様で 不気味 だ。


眠ったような 妹の心華【このか】 。



わたしは  まだ しんじられなかっ た。

あまりに 突然 過ぎて 逆に 廻りから 自分が 騙されてる様だった。





告別 式 の 日 。


人ごみの 真っ黒い 服 の中の 私は その色と 溶け込み 、嘘を ついて

妹を 殺した 事で さらに 真っ黒い きがした。


自分の両 腕  全体に 付着する 、時間の 経過した 漆黒の血液を

水道の蛇口で 何度も 洗い直そうとは する が


もう 一生 落ちることは ない。






いつまでも 黒い ままの 私 。



こんな 嘘 つくんじゃなかった・・・よ 。




きこえてくる 読経の 声 。




お棺の前で わたし・・・は



『 心華【この か】 、ごめん・・・ね 』 



心の底から  謝る。





お棺の中で うごかないままの 心華 の眼が

私を 睨みつけたかの様に 視え始め た。




『 ・・・さないか ら 』 っ





心華【この か】 の口元が 動いたような きが したけ ど  ?





無事 、告別式が 終わると 私は 疲れて ねむってい た。

ふ 、と  ベットの横を 見ると 、 隣には 心華 が 眠ってい る。




「 生きてるじゃな い 」


安堵した 私は 心華 に 抱きつ く。




『 !?; 冷 っ” 』






「 心葉【 ここは】  わた・・・し  死んだの よ ?


貴女 に  !! ! 殺サれ たの  」



っ”



 

心華【この か】 が  私に うしろから 抱きつい た。




「 心葉  あたたか・・・い  、私に この体温を チョウだ イ 



体温 ヲ   」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





心華【この か】  は  血相を 変え 、 私の首を 掴んで来 た。



『 ぐ・・・ 』











「 言・・・エ


あの ヒ とに 本当のコと・・・を 」




( それは できな い )



苦しくて 心の中で 答え た 。






「 オ 前も みチづれ・・・だ


コのマま ・・ ・ シ にたい か   」 ?





( 言・・・う  か・・・・ ら  て 離して  )





『 う・・・ごほ け ほ  』 っ” 。



一卵性【おなじ】 場所で 生ま れ 、 何もかも が

瓜二つの 妹の存在を これほど 恐怖に かんじたことはな い。






『 !! ! 心葉【ここは】』 !っ



近くには  あのひと・・・が 。








急な 身体の 冷た さに きもちわる さを かんじている。

ぐっしょりと 掻いている 、汗が 服に ペタリと 張り付いていた。



( !! ! 言わなきゃ  )





「 沢・・・渡 くん あの・・・ね


話さないといけないことがある の  」




勇気が いっ た。





『 あの日 、 心華【このか】 が 死んだって 言ったのは


初め は  嘘だった の 。 そした・・・ら  』 




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




言葉は 詰まりかけた が  心華 に 横で 観られている気がし た。


、もし この場で 真実を 言わなければ すぐにでも

道連れだと 言わんばかり に。




『 軽い気持ちで 嘘ついた・・・ら  本当に


死んじゃったの、、、心華  』





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





怒鳴られる かと 覚悟 を していた ら

代わり・・・・に



『 俺 、心華【この か】 の事 ・・・好きだったん だ


あの日 告白 しようと 想って 心華 の事

さがしてたん だ   』




痛恨の 一撃を 食らっ た。

責められるよりも 一番 ききたくない 台詞【こと】 。



 

じつは 前から 知っていた・・・の

沢 渡 くんは  心華 が 好きだって事。


でも どうしても 受けいられなかっ ・・・た。




同じ 顔・・・で

おなじ こえ 、細身【すがた】も 同じなの に


どこも ちがう ところなんて ないは ず



心華 の方が どうしていい の ?  って

納得が いかなかった。





全ての真実を 伝え終わると さっきまでは

いた気がした 、心華【この か】の気配が きえていた。 




沢 渡 くんと 私は この日を 境に 二度と 遇う事は  なかった。





自分の両 腕  全体を 影のように 覆いつくす

時間の 経過した 漆黒の血液を


水道の蛇口で 何度も 洗い直そうとは する が

もう 一生 落ちることは ない。



それ・・・は

心華【この か】 の 私への 怨みの 血 。



背負っていかなければ ならなくなった 、人殺しの 血 。




わたしは  ゆっくりと 目を閉じ

心 華 の墓前に 黙って 手を 合わせ た。






了 。




通りすがりに ご拝読 ありがとう ございます

現実を 受け止め 直せる所が わかりましたら


直していきたいと 想います


今は まだ 書きたてもあり みつけられませんので

お目汚し 失礼  致 します・・・



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ