嘘 でしょ ! っ
それは たったひとつの 嘘が きっかけ ・・・だっ た 。
自分の ついた嘘で ・・・ま 、さか あんな出来事【こと】 を
体験する 事になろうと は 。
私には 双子の妹が いる。
今日は エイプリル フール と 云う 事で
ちょっとした 嘘を つく事にし た。
なぜ 、か 姉妹で 同じ 異性【ひと】を 好きになり
その日は たまたま 妹を 訪ねてきたので ほんのイタズラ心で
『 妹・・・は
昨日 事故で この世を 去った の
だから 心華【このか】 の事なんか !! ! 忘れ・・・て
わたし・・・ね 前から 好 だった の 』
少し 言葉を にごし た。
「 え” ? 」
私の告白に かなり 驚いているよう だ 。
数分 後 。。 。
家の 電話が 鳴り 受話 器を 取る。
「 はい 」
今度は わたしが 驚く 事となった。
「・・・はい 、わかりまし た 」
「 どうしたの ? だれから ??? 」
「 警察か・・・ら 、、 、
遺 体 引き取りに 行かなきゃ・・・
きっ と わたしの事 恨んでる わ 」
私を うらんでい・・・る
それは 嘘だっ た。
振り向かせるための 嘘だったの に 。
「 なんで ? 心葉【ここは】 の 事 恨む の ? 」
「 だって 、私・・・
心華【このか】 に ひどい事を したか ら 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現実【ほんとう】 に 死んでしまうなん・・・て 。
「 ひどい 事・・・? 」
「・・・どうしよう わたし 怖い 」 っ
「 大丈夫 、だって 」
そうは 言ってくれたけど ひとつの嘘で 妹を
殺して しまったことに 変わりは ない。 内心 不安になっ た。
翌 日 。
案内 された 部屋で 遺体の確認 を する。
・・・まるで
同じ顔 だけに 自分の遺体を 確認する様で 不気味 だ。
眠ったような 妹の心華【このか】 。
わたしは まだ しんじられなかっ た。
あまりに 突然 過ぎて 逆に 廻りから 自分が 騙されてる様だった。
告別 式 の 日 。
人ごみの 真っ黒い 服 の中の 私は その色と 溶け込み 、嘘を ついて
妹を 殺した 事で さらに 真っ黒い きがした。
自分の両 腕 全体に 付着する 、時間の 経過した 漆黒の血液を
水道の蛇口で 何度も 洗い直そうとは する が
もう 一生 落ちることは ない。
いつまでも 黒い ままの 私 。
こんな 嘘 つくんじゃなかった・・・よ 。
きこえてくる 読経の 声 。
お棺の前で わたし・・・は
『 心華【この か】 、ごめん・・・ね 』
心の底から 謝る。
お棺の中で うごかないままの 心華 の眼が
私を 睨みつけたかの様に 視え始め た。
『 ・・・さないか ら 』 っ
。
心華【この か】 の口元が 動いたような きが したけ ど ?
無事 、告別式が 終わると 私は 疲れて ねむってい た。
ふ 、と ベットの横を 見ると 、 隣には 心華 が 眠ってい る。
「 生きてるじゃな い 」
安堵した 私は 心華 に 抱きつ く。
『 !?; 冷 っ” 』
「 心葉【 ここは】 わた・・・し 死んだの よ ?
貴女 に !! ! 殺サれ たの 」
っ”
心華【この か】 が 私に うしろから 抱きつい た。
「 心葉 あたたか・・・い 、私に この体温を チョウだ イ
体温 ヲ 」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
心華【この か】 は 血相を 変え 、 私の首を 掴んで来 た。
『 ぐ・・・ 』
助
・
・
・
。
「 言・・・エ
あの ヒ とに 本当のコと・・・を 」
( それは できな い )
苦しくて 心の中で 答え た 。
「 オ 前も みチづれ・・・だ
コのマま ・・ ・ シ にたい か 」 ?
( 言・・・う か・・・・ ら て 離して )
『 う・・・ごほ け ほ 』 っ” 。
一卵性【おなじ】 場所で 生ま れ 、 何もかも が
瓜二つの 妹の存在を これほど 恐怖に かんじたことはな い。
『 !! ! 心葉【ここは】』 !っ
近くには あのひと・・・が 。
急な 身体の 冷た さに きもちわる さを かんじている。
ぐっしょりと 掻いている 、汗が 服に ペタリと 張り付いていた。
( !! ! 言わなきゃ )
「 沢・・・渡 くん あの・・・ね
話さないといけないことがある の 」
勇気が いっ た。
『 あの日 、 心華【このか】 が 死んだって 言ったのは
初め は 嘘だった の 。 そした・・・ら 』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
言葉は 詰まりかけた が 心華 に 横で 観られている気がし た。
、もし この場で 真実を 言わなければ すぐにでも
道連れだと 言わんばかり に。
『 軽い気持ちで 嘘ついた・・・ら 本当に
死んじゃったの、、、心華 』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
怒鳴られる かと 覚悟 を していた ら
代わり・・・・に
『 俺 、心華【この か】 の事 ・・・好きだったん だ
あの日 告白 しようと 想って 心華 の事
さがしてたん だ 』
痛恨の 一撃を 食らっ た。
責められるよりも 一番 ききたくない 台詞【こと】 。
じつは 前から 知っていた・・・の
沢 渡 くんは 心華 が 好きだって事。
でも どうしても 受けいられなかっ ・・・た。
同じ 顔・・・で
おなじ こえ 、細身【すがた】も 同じなの に
どこも ちがう ところなんて ないは ず
心華 の方が どうしていい の ? って
納得が いかなかった。
全ての真実を 伝え終わると さっきまでは
いた気がした 、心華【この か】の気配が きえていた。
沢 渡 くんと 私は この日を 境に 二度と 遇う事は なかった。
自分の両 腕 全体を 影のように 覆いつくす
時間の 経過した 漆黒の血液を
水道の蛇口で 何度も 洗い直そうとは する が
もう 一生 落ちることは ない。
それ・・・は
心華【この か】 の 私への 怨みの 血 。
背負っていかなければ ならなくなった 、人殺しの 血 。
わたしは ゆっくりと 目を閉じ
心 華 の墓前に 黙って 手を 合わせ た。
了 。
通りすがりに ご拝読 ありがとう ございます
現実を 受け止め 直せる所が わかりましたら
直していきたいと 想います
今は まだ 書きたてもあり みつけられませんので
お目汚し 失礼 致 します・・・