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【詩集】花の咲く庭

ふうふ

作者: につき

ふうふなんて

過ごすうちに いろいろありすぎて

素直な言葉なんて どこかへいってしまう


 いってらっしゃい

妻がきっと込めている言葉をわたしは分からない振りをする


 ただいま

込めてしまう今日のよしなしごとを妻は流しに置いておく


戦友のような関係になっても

子どもたちはまだ小さいから

わたしたちは父であり母であろうとする


あるいはかたき同士のようなときもあり

絶対に分かり合えない境界をまざまざと見る


二人で酒を飲んでも

何の話も出てこなかった

知り合う必要もなければ、

分かり合おうとする努力もいまさらだ

まして恋愛感情など


酒と肴と店そのものの品定めをして

歩いて帰る橋の上で

妻は少し楽しそうだった

わたしも少し浮かれていた


お互い思っていた 口に出さなかったこと

 明日も変わらない家族でありますように

お読み頂いてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 成程、夫婦ってこんな感じかもなと思いました。 言わない言葉を共有して二人の間に降り積もっていく、 そんな印象を受けました。
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