廃墟の館から
また新しい人出てきます。
Ms
城にも似た廃墟の館から
「昨日の夜、面白いやつを見つけたんだ。
『花千レミ』 そいつはなんと俺に怖がらないというか、気持ち悪がらないといったほうがいいのか?
まぁどっちでも良いんだけど、とにかく面白いんだ。
あんなまじめな顔で、『私は虫も殺したことありません』
なんて今時小学生でも言わないぜ、だからついからかっちまって」
久しく彼が生き生きと、会話というものに興味を持っています。これは良い傾向ですね。
でも言葉ばかりに気をとられ、返事をしなくては会話などにはなりません。彼の言葉は私に賛同を求めているのです。わたくしが相づちをうってさしあげなけば、
「それはどうしてですか?」
旧名、松下門左衛門 現名、神矢竜一は、今いつになく
元気を取り戻しております。そして言葉を発しておられます。
「だってよー虫も殺したことないなんて、厚かましい過ぎるだろ、最低でもやつの体は数万の死からなりたってるだろ?」
彼はそう言いながらも、背中を曲げくつくつ笑って、楽しげです。人をあまり意識したことがない彼ですが、
「良いお友達ができたのですね、」
いつもとは違う彼に、思わず私は聞いてしまいましたが、それは迂闊だったようです。
控えめながらも晴れやかだった顔が、みるみる彼の顔はくもり、青筋をたて
最期に怒った口調で吐き捨てるように言いました。
「友達? なんだそれ、なんか興ざめだわ、もういい寝る。」
「あ・竜一さ・ま・・・・」
怒りはしたものの、的をえた答えでしたので、本当はまんざらでもないんでしょうけれど、
困りました。これでは私の計画が、ずっと、止まったままになってしまう。
しばらく考えていると、名案を思いついてしまいました。
しまいましたといいますか、この会話の流れじょう今になって気づいた私は、トロイと言うほかないんですが、再度確認するために、口に出していいます。
「その友達に頼むべしと」
それでは、レミさんかラミさんか分かりませんが、探しに行きましょう。
Mr
今日はやけに鳥が多い気がするが気のせいなのか、それにしても普段より二割、三割は多いことは誰にでも分かった。近年話題の温暖化現象の影響か、それとも、マヤの予言の前触れか、
あ・でもマヤは確か・・・・・・・・・
そんなことはどうでもいいそれより今は尾行だ。近辺捜査もしなければ、
「こんにちはーー」
「おお、レミちゃん今日も綺麗だねーどうだい 一杯一緒にのんでかねーか?」
「また今度で、お願いします。」
「つれねーなぁーレミちゃんは、」
近辺そう・さ、・・・・
なんだあの中年じじい、俺の・・・みんなのレミさんになれなれしい、それいぜんに、レミさんはまだ
十六才だぞ、さそってんじゃねーよ。
しかし彼女は、いやがる様子もなく町内会の恒例行事のように淡々とこなしている。
「さすがレミさん、中年のおやじくらいならものともしないか」
恒例行事を終わらせてまた歩き出した。
「こんにちはーー」
「はい、こんにちはー」
今度は年季の入ったはさみを持っている年老いたおばあちゃんと話し始めた。
訛りがきいていて、妙に里心をくすぐる言葉遣いだ。
「れみちゃん、この花っこさ、きれいでよー、枯れるのもったいないから、もってってくれろ」
「ばちゃん、ありがとう、部屋に飾るよ。これお返し、」
そこにはクッキーが入った袋が見えている。いつもではないのだろうが このような交換はかなりの頻度でしているようだ、しかしこのレミちゃん人気には、少し驚いてしまう。
学校だけでなく地域の人たちにまで、顔が知れ渡ってるなんて、昔じゃともかく今じゃなかなかみない
さすがわ人徳のレミだ。
このようなできごとが複数回ありながらも無事私はレミさんの家を知ることができた。
ミッションコンプリート、
「この一歩は小さないっぽだけれでも、人類にとってはおおきな一歩となるだろう。」
彼は小声でそうつぶやいた。
罵倒でも文句でも良いのでかんそうください
どこが悪いのいってもらえるとたいへんうれしいです。
ちょうしのってすみません。