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死にたがり

MS、

「ああーーーーーーーーーー・・にたい」

桜も散りやっと学校に慣れ始めてきた私ですが、放課後に少しかたづけておきたい用がありましたので、それを終わらせると、日も暗くなってしまい急いで家に帰っていたのですが、

頭からけしてすくなくない血を流している殿方が何か叫んでいます。私本来の行動としては、すぐその場を離れなければ、いけなかったのですが、つい奇妙な殿方に見入ってしまいました。

殿方の姿といいますと、今時きていてもおかしくはないのですが、母がたまに買ってくる雑誌で見た流行りの物とは違っているきがします。

例えるなら着飾らず、何もせず、自然体に見えました。顔といえば血が全体を覆うほど出ているので、はっきりとは分からないの ですが・・・ああ、またなにか叫び始めました。

「死にたーーーーーーーーーーーーい、」

な・なにを言ってるんでしょうあの殿方は、さすがに危険の香る殿方をを長く見ているのは、やめた方がいいと思いましたので、

歩き出そうとした瞬間、殿方がこちらを見てきました。


にやり、、、、 


なぜか殿方が笑ってこちらに走ってきます。

え・・・・・・・・・・・一抹の不安が私の頭をよぎったのは言うまでまりません、

足には多少自信があったので、走って逃げようとしたのですが、思いのほか殿方の足がはやく肩をがっしり握られました。その手には血がついています。

「ひゃっっっ」

高校生にもなって、まさかこんなホラーに付き合わされることなど誰が予想できたのでしょう。、

ホラーマニアの方か、変人の方かそんな殿方が私の肩をいきなりつかんだのです。叫ぶのは仕様がないと思います、

け・けして恐がりなどではありません。わたし幽霊なんて信じてませんし、ジェイソンさんとか

で・でも念のため・・・・・その身を守る物や十字架などは、もってます。念のためですから、それより今は後ろの殿方です。

「殺してくれませんか?」

私に突拍子もないことを言ってきます。そんな虫も殺したことないような私に「殺せ」だなんて、話をそらすため私は勇気を出して聞きました。

「それよりもお名前を聞いてもよろしいですか?」

まさか殿方も自分の名前を聞かれるなんて思っていなかったのでしょう。びっくりして少し考えています。自分の名前など忘れるはずがないので、すぐ言われるか思ったのですが、

少し時間がかかってその殿方は口を開かれました。

「えーっと俺の名前は・・・・・うーん」

ああ、わかりましたこの殿方は、私がお巡りさんに告げ口でもすると思っているのでしょう。

そんなことはしません。

たしかに変な方ではありますが、私はまだ何もされていません。しかもこの殿方は悪いことをするようには、見えないのです。断定はできませんが、

この誤解を解かないと殿方は、なのってくれないでしょう。そうなるとまた殺してくれと言いかねません、今のうちに誤解を解いておきましょう。

「あのー」

「うん?もしかして殺してくれるの」殿方はにこにこと笑いながら訪ねてくるのですが

はぁーどうしてそちらに・・・・・・思わずため息をついてしまいました。

これを否定するためにまずは、私が虫も殺せないことを伝えなきゃいけません。この殿方はちょっとおかしいです。

「いえ、わたし虫も殺せないんです。」

「じゃ、きみはベジタリアンだったのか そんな感じには見えないんだけどな、」

「ど・どういう意味ですか? 私は虫も殺せないという事実をお伝えしようとしただけですが、」

「殺せないんじゃなくて、殺したことがないだけだね。さぁー僕を殺したまえお嬢さん。」

わたしは小馬鹿にされたような気持ちになりました。言ってることは意味不明ですが、このさいきっぱりと言いましょう。

「私決心しました。貴方を殺します。」

「おお! 殺してくれるのか、ありがたい、そんなきみに僕は惚れてしまったようだ。ハッハッハー、さぁー遠慮なく殺してくれ、」

もちろん殺すつもりなんて、ないですが相手が油断した隙に逃げ出すことにします。ふふ

「おおっとそうだった名前を言い忘れていた。わしの・・・じゃなかった、僕の名前は松下門左衛門まつしたもんざえもんもとい神矢竜一だ、貴方の名は?」

「わたしの名は、花千レミです(かぜん)。」

「Όμορφη όνομα」(美しい名)

「クオポ?」

「いやいやこれはしつれい・・・・そ・その私の故郷の方言です。ではさっそく殺してもらいましょう。」

ずいぶん日本語離れした言葉遣いですが、そうゆう田舎もあるのでしょう気にせずチャンスをうかがいます。

私がバックから何か取り出す瞬間が最大のチャンスです。

「バックの中に刃物か何かはいってないか?」

「きました」

「なにかいった?」

「いえなんでも」

もうすぐですもうすぐ私の肩から手が離されます。きました今です!!

「サッサッッ」

「ガッシッッッ」

逃げた、はずだったんですが、私の左腕が強く握られています。失敗したようです

「にげてもらっては困る。レミさん」

そう言って私の鞄の中に入っていた銀の釘を取り出しました。

ああ、その銀の釘は狼男がでてきた・・・・・・なんでもありません。

「ふーん、こんなの持ってるんだ。まさか狼男とかいると思っているの?」

「い・いえ念のために・・・」

「まぁーいいや、それより、殺せ、」

さっきまでの笑顔がなくなり、血だらけの顔で私を見てきました。もう一方の手で私の右腕に銀の釘を持たせながら、心臓へと近づけていきます。

「神矢さん、ホントに死んでしまいますよ。ちょっとちょちょっと、」

「グッサッッ」

ううそ、本当に彼はなんの躊躇いもなく胸に、心・心臓に銀の釘を、流れ出す血を止めるすべもない、私にはどうすることもできません。

「神矢さん、神矢さん、神矢さん」

「はぁーーーーやっぱりか、俺はやっぱり・・・」

あまりに動転した私は、神矢さんが言った言葉を聞き逃す失態をしてしまいます。その時は失態だったと、気づいていないのですが

「な・なにがですぁうか・・・・バタッ」

そしてそのまま気絶してしまいました。




翌朝目が覚めると、そこは私の家のベッドでした。ほっと胸をなで下ろし、なぜ悪い夢をみてしまったのか、考えます。

日頃の行いが悪かったのでしょうか、毎日お祈りも欠かさず続けていたのに、そう思いながら制服に着替える準備をしようと思いましたが、

着替えが入っていたバックがどこにもありません、おかしい

「ドン、ドン、ドン、お嬢様、お嬢様」

「はーい何ですか? 千代さん。」

「昨日は遅くまでお帰りにならなかったですが、どうなされたのですか?」

「いえ少し学校の用事で遅くなってしまって、」

「本当だとは思いますが、できるだけお早めにお帰りください昨日は八時にお帰りになられたので、」

「八時!!」

これもおかしいです。私は登下校に歩いていきます。健康のためにですが、そのため片道三十分程度かかるので、遅くならないよう六時半には出たのですが、

まさか・・・・いやそんなことありません。

私は着替えを済ませ学校に行こうと部屋のドアに手をかけました、その時・・・・・・・私は気づいてしまいました。ドアの下に何か落ちています。

「え・・・・・」

そこにあったものは、何かの血がついた銀の釘でした



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