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皆 死後は土

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/06/17

 よみがな!

 皆 死後は土(みなしごはつち)


 たとえ生前が

 ミツバチであったとしても

 スズメバチであったとしても


 働きバチであったとしても

 女王バチであったとしても


 昆虫であったとしても

 人間であったとしても

 生命(いのち)の炎が燃え尽きてしまえば

 分け(へだ)てられることなく


 ()け殻となった肉体は

 時間(とき)に蝕まれて風化してゆき

 灰へ (ちり)へと崩れ落ちたあげく

 やがて土へと(かえ)るだろう


 偉大なる女王バチや人間の王なら

 それを拒むかのようにミイラとなって

 姿をとどめようとするかもしれないが

 それが叶ったとしても

 それが幸せなこととも限るまい


 土に(かえ)るということは

 母なる大地に()かれること

 遠い日に別れた母さんの胸に

 ふたたび包まれる日はもう来ないけど

 その母さんも眠る場所へと

「ただいま」をすること


 そうか 死ぬということは

「さよなら」と「ただいま」のふたつを

 同時にすることなのか


 皆 死後は土(みなしごはつち)

 まるで悲劇よりも救い


 皆 死後は土(みなしごはつち)

 母のぬくもりを胸にしての

 三千里の旅のさきに

 誰もがたどり着く果て

 誰もがたどり尽く終わり



 皆 死後は土(みなしごはつち)

 あ、私はマザコンではないので、死体はあとかたもなく爆散していいです(笑)

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― 新着の感想 ―
満つ鉢は血www  仏教説話っぽく仕上がってるがお上手によき♪
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