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鮮やかに燃えよ、花
「鈴虫は夏の虫でね」知ってます マンスプおじは年中出るね
くせにとはふんぞり返って言いやがる 貶し言葉を腰巾着に
傷にこそ味があるとかいけるとか お前の意見は聞いてないので
「泣かないで」知ったふりして言わないで 私はずっと怒ってるのだ
「清楚系メイクでいいね」ジャッジする 彼は知らない口紅の青
パンプスを脱いで素顔で歩き出す 錆びたコルセットを打ち捨てて
一切れのショートケーキも食べられぬ 「だから女」と言われるうちは
小さくて甘くて柔らかく笑う 人形ならばそれで良くても
妹よ わたしに似ている顔をして 自分の入れぬ墓を磨くな
またひとつ ともに炎をわかちあう 花よりも鮮やかに燃えよ、花




