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一人になりたいくせして孤独
届かない言葉にこころ遊ばせて少し呼吸を楽にする深夜
断続と連続の間に夜がある 昨日と今日と今日と明日と
午前二時アパートの薄い壁伝うギターの音を毛布にしたい
言葉さえわからぬ国のラジオ聞く 君に似ている声を探して
眠るため息を潜める部屋の中 秒針だけが動き続ける
甲高いガラスのような笑い声 深夜一時の途切れぬ殺意
真夜中にタイムラインを遡り 一人になりたいくせして孤独
悲しいと呟く人にいいねする 君がいるのは月の裏側
リベンジのつもりで明日の後悔を積み増すだけの夜ふかしをする
眠れない夜に赦しを投げかける優しい星の一つになりたい




