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歩き続けた先には王都があった。

書き貯め終わりやした。

ここからは仕事の状況と暇さ加減で不定期に書いていきます。

洞窟に泊まった俺らは難なく朝を迎えた。

ディオルが貼った結界が役に立ったのだろう。

そんな事を考えながら瞼を擦り体を起こした。


ダイオン「よいしょっと……」

顔を洗い、持ち物を片付けすぐ出発出来る状態になった。


ダイオン「おいディオル、さっさと起きろ。」

寝顔だけは可愛いディオルのほっぺをベシベシと叩いて目を覚まさせる。


ディオル「ん……?」

ディオル「なんだもう朝か……もう少し寝かせろ……」

少し開いた目をすぐに閉じてまた寝息をかき始めた。

ダイオン「子供だから10時間くらい寝ないと行けないのか、面倒だな」


俺は蚊帳のようになっている結界から出て朝日を浴びながら剣を抜いた。

ダイオン「やはり魔物がいたか。仲間の死体でも追ってきたのか?」


3匹ほどの魔物に囲まれたが、昨日の戦いで俺は相手の力量を把握していた。

ダイオン「朝の練習相手になってもらおうか」

剣を前に構え、呼吸を整えた。



ダイオン「フゥー……」

ダイオン「ハッ!!」




ダイオン「ディオル、そろそろ起きろ。」

ディオル「ぬぐおぉぉ……」

魔物と聞き間違えるようなイビキに耳を痛めながらディオル起こし続ける。


ディオル「なんだよ……まだ5分しか経ってないだろ…」

ダイオン「あれから1時間だぞディオル、十分休んだだろう。」

俺は荷物を背負い結界を捲った。


ダイオン「さて、置いていくか。」

そんな言葉を残して歩いた後ろから声が聞こえた。

ディオル「おいおい…待ってくれ、俺も行くからよ…」

目を擦りながらこちらへ近づいてくる。


ダイオン「ここから少し歩くと小さな池がある、そこで顔洗ってこい。」

ディオル「あぁ……」

ディオルはちょぼちょぼ歩きで池へと歩き始めた。

5分もしないうちにディオルがストレッチをしながら戻ってきた。


ディオル「あー眠い眠い…」

小言をこぼすディオルに頷き、荷物を渡した。

ダイオン「ほら、お前の大好きなドラゴンだ。少しは元気出たか?」

ディオル「最高だな、英雄様。」


ディオル「そうだダイオン、さっき戦ってなかったか?剣の音が少し聞こえたんだが。」

ダイオン「聞こえてたのか、さっさと起きてこいよ。」


ダイオン「ま、新技の開発ってところだ。」

ディオル「そいつは見るのが楽しみだぜ、英雄様。」


荷物を受け取ったディオルは草原を指差した。

ディオル「よっしゃ行くぞダイオン!」

ダイオン「あぁ、行こうか。」


旅の終わりは意外に早かった。

魔物をディオルの魔法で数匹倒し、少し歩いたところで大きな王都のような物が見えてきた。


ディオル「ダイオン!ありゃノスクワールだ!随分歩いて来たんだな!」

テンションがおかしいディオルを横目に歩きながら俺は話した。


ダイオン「ノスクワール?そこの王都の名前か。」

ディオル「あぁ!でっけぇ国だ!来るのは数年振りなんだよ!」

ダイオン「そりゃいい事だ。それじゃあそこで休んでいくか。」

3分ほど歩き、王都の門の前で2人は立ち止まった。


門番「ノスクワールへようこそ。」

門番2「ノスクワールへようこそ。」

見ているだけで重そうな鎧を着ている。片方の手には2mはある槍を持っていた。


門番「ここに入るのでしたら入場料をお払いください。」

門番2「税金のようなものです。ご協力の程よろしくお願いします。」

ディオル「分かったよ、2人だけだ。」


門番「失礼ですが2人はどのようなご関係で?」

門番2「治安維持の為のアンケートのようなものです。」

俺が口を開く前にディオルが喋りだした。


ディオル「親子です。」

ダイオン「違う。ただの旅人だ。このチビは俺の仲間だ。」

ディオル「チビは酷いぜダイオン…」

2人の門番が同時に顔を合わせ頷いた。


門番「では入場料のほどお願いします。」

門番2「お願いします。」

俺たちは入場料を払い、大きな門を開けてもらった。


門番「ご協力ありがとうございました。」

門番2「ありがとうございました。」

門番2人の見送りを受けながら俺たちは王都へと進んだ。


ダイオン「物凄い人混みだ、何か祭りでもやっているのか?」

人混みの中、ディオルの手を握りながら前へと進む。

ディオル「前来た時にはこんな人はいなかったんだがな。」


少し歩くと階段が上へ上へと続いており、階段の終わりを見ると大きな城のような物があった。

ダイオン「ものすごい大きさだ…ひとつの国のようだな。」


うるさい声が聞こえないと思い、ディオルが居た左手を見るとディオルは居なくなっていた。

いや、よく見ると周りの人も1人残らず消えている。まるでこの王都に1人だけ取り残されたように。


ダイオン「ディオル?なんだこれは?」

そんなことを呟きながら階段の上を見る。


そこに居たのは━━━━━━

魔王であった。

そこに魔王が居ると気づくと反射で俺は剣を握っていた。


階段を1つ。また1つと降りてくる。


魔王が、来る。


俺は剣を握りながら冷や汗を垂らすことしか出来なかった。

そんなことを考えていると、気づけば魔王が目の前に立っていた。


何が起きているか分からなく混乱していると、ポロポロと魔王の顔が崩れていった。


強靭な肉体からカラフルな色の生地が薄い服へと代わり、下半身ははみ出そうな筋肉からズボンへと変わり、眩しいくらいの色へと変化していった。

そして、顔が崩れ落ちた先には━━━━━━

奇術師のような仮面が現れた。


片方は純粋な白色、もう片方は返り血を浴びたかのような真っ赤な赤色。

立ち止まっている俺に奇術師が近づいてくる。


????「選択を誤るな、ダイオン。」


そう聞こえた直後、俺はベットの上で目を覚ました。

ディオル「おい!大丈夫か!?ダイオン!」

ディオルが椅子から飛び降りてこっちに走ってきた。


ディオル「急にぶっ倒れやがって、心配かけんな!」

ダイオン「う…すまない。」

ディオル「しゃーないな、長旅で疲れたろ。」

ディオル「そんなことより!」


ディオルはバックをゴソゴソと漁り始め、ポスターの様なものを出してきた。

ディオル「これ!俺らに取っておきじゃないか?」


ポスターを受け取り、読んでみると大会のポスターのようだった。

ダイオン「王都最強トーナメント?頭の悪い名前だな。」

ディオル「名前はどうだっていい、ここの報酬の欄を見てみろ!」


ディオルが指さした先には、[優勝者は王から報酬が与えられる。土地や権力、武器や地位なども]

ディオル「もしこれに優勝すれば俺は魔道具の詳細を掴めるだろ?」


俺は頭を悩ませた。

ダイオン「魔道具は良いが、まず勝てるのか?

俺はともかく、お前一人では厳しいだろう。」

ディオル「最後まで見ろよ、ほら、ここ。」


[挑戦者は原則二人一組で出場すること。]


ダイオン「なるほどな。案外アリかもしれない。」

ディオルは目をキラキラとさせて頷いてきた。

ディオル「だろ!だろ!もし優勝すれば俺は魔道具を聞ける、そしてお前は優勝者として有名になる。」


ディオル「お前が探してる女の子が気づいて来るかもだしな。」

ダイオン「分かった。とりあえず今日は休もう。」

ダイオン「記載されているのを見る限り明後日か。」

ディオル「そうだな。少し休んだら明日に備えて武器の手入れといこうじゃねぇか。」


ディオルはポスターをくしゃくしゃと丸めバックの中に投げ入れる。

ディオル「ここの国の鍛冶屋は腕が良い。お前の剣も見てもらうといいさ。」

ダイオン「あぁ、それがいい。」


俺たちはそのまま話し続け、気づいたら眠ってしまっていた。

そして、夜が明けた。

(後書きは)ないです。

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