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外面と中身ってちがうよね

部屋に入るとそこは想像と違う空間が広がっていた。


洋風なドアだったので、中もそんな感じを想像していたが実際は窓付きの畳が引かれた8畳ほどの部屋だった。


(割と広いな…)


私だけなのか、他の住人の部屋もこのくらいなのかはわからないが、皆同じなら外観(がいかん)で見るよりもこの家はだいぶ大きいらしい。


(ベットに本棚、机まで…全部揃ってる…)


本棚に近づいてみたり、床を見るにホコリやゴミが全くない。


蒼空がドアを開けるのに苦労をしていたので、何年も使っていないのかと勘違いしていた。


(実際は誰か使っていたのか?それとも、私のために掃除でもしてくれたのか…いや、それよりも)


私は荷物をベットの上に置くと、(たたみ)の上に寝転んだ。


「気持ちいい…」


寝転がるとちょうどよく日が差し込んでくる。


(昼寝には最適だな)


そう考えたあと、少し目をつぶろうとした。

…がすぐに起き上がった。


(ゆっくりでいいって言われたけど、呼ばれたからにはいかないとな)


そう思って、壁にかけられていた鏡を見て身なりを整えると部屋を出て襖の部屋へ向かった。


--------


襖の部屋の前に立つと男女の声が聞こえる。


「はぁ!?んじゃ、ほんとにあの人何も説明せずに連れてきたのかよ!!!」

「いやー…さすが(つばさ)さん。行動が読めないっすね…」

「すげえなーツバさん、俺だったら途中で疑われちまいそうだぜ」

「まあ、それほど翼さんはお話上手だからね」

「とにかく!今は自室で足止めしてあるけど、すぐに来ちゃうから皆…!」


スーッ…っと私は襖を開けた。


「「「「「あっ…」」」」」


中には先程の蒼空(そら)を含め5人の男女がおり、私が襖を開けると何かを察したかのように呆然とした顔をした。


「あー…えっと…早かったか?」


そう思い蒼空にアイコンタクトをすると、彼女は焦った顔で言った。


「ううん、全然!むしろ…グッド…タイミン…グ?」


そう言い、蒼空は他の人も見ると全員そんなわけないだろと首を振った。


「あはは…」


彼女は苦笑いをして、こちらを見てきた。


「ま、とりあえず、座れよ。聞きたいこと色々あんだろ?」


黒髪、短髪の男がそう言いながら自分の隣にある座布団をポンポンと叩いた。


「はぁ…まあ…じゃあ、お邪魔します」


襖から入ってすぐにある長方形の机。

その奥側の真ん中に座った。


両端には蒼空と黒髪の男がいる。

向かいには同世代くらいの男とちょっと上くらいの男、それに自分より年下らしき女がいた。


(気まず…ほんとに私ここにいていいのかよ…)


そう思っていると、隣の男性が口を開いた。


「自己紹介するか、白狼隊(はくろうたい)のこととかも聞きたいだろうけどまずは俺らのこと聞きたいだろ?」


「まあ…たしかに…」


私がそう言うと彼はニコッと笑い自己紹介をしようとした…が


「ちょっと待ってくださいっす!」


と私の向かい側にいた小さな女の子が彼を(さえぎ)った。


「どした、椿(つばき)?」


「んや、自己紹介には勿論賛成なんすけど…ここで全員を紹介するのは無理がないすか?」


まあ、たしかにそうだ。

私もそんなに記憶力がいいわけじゃない。

ここで5人一気に名前を覚えろと言うのはたしかに彼女が言う通り、無理がある。


「じゃあ、全員の部屋1人ずつ訪ねていく?朱乃ちゃんが」


突然の無茶ぶりに私は会ってばかりの蒼空に迫ってしまった。


「ちょ、ちょっと待て!!私が回るのか!?」


「そうだ!それは困る!!」


私の発言と被せるように同世代であろう男子が物申した。


「なんだよ、(しゅう)。なんか部屋に…あぁ、そうだなぁ、お前も"そういう"お年頃だもんなぁ」


「あ!?ん、んな、訳ねぇだろ!!!」


「まあまあ、落ち着いて秀くん」


黒髪の男が秀?という男を煽ると彼は顔を真っ赤にしながら、キレだした。

それをおさめるように向かい側にいた背が高い男性が彼を落ち着かせていた。


「それじゃ、一旦女子部屋から回るっすか?」


「そうだね、まあ隠したいものがある男性陣は色々頑張ってもらって…」


「だから、何もねぇって!!」

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