42/65
42
私、音無雨音は退屈をしている。
変わり者だという自覚はあるのでそれを表に出さないように気を付けている。
何よりも音無財閥のお嬢様としての最低限の振る舞いは求められるし、それをこなせる能力も磨いてきた。
その結果、私は友達の作り方を忘れた。
最近のトレンドは秀口寧々さんだ。
出会ったのはたまたま。
寧々さんから私へ何かある事は無い。
私は躍起になった。
なんというか友達を作るチャンスは寧々さんで最後な気がしたのです。
その結果家に押しかけて、それ以来避けられていますけれどね。
雨音、泣きそう。




