4
私はどうも未来を思い描けない。
中学の時はみんなが高校へ進むから。あと、働く事に疑問を持っていたから、まぁ、理由はあるけど。
だから、まぁまぁ、勉強してまぁまぁな学校へ入りはした。
この時から気持ち悪さはあった。
嘘をついて、仮面を被ってと、ここらが限界だった。
クラスの中でコミュニティが形成されるのを見ながらも、馴染めないと思った。
声を掛けてくれた人達の顔は覚えてない。
見てもいなかったと思う。
それから、週に一回どっかしらの授業をサボる様になった。
学校にはもう殆ど使われてない旧校舎がある。
なんでも生徒を増やしすぎた年があったらしく、その時に解放してそのままらしい。いまではほぼ部活棟として使われてる。
サボり始めたのは、女の子の日の時だった。
それまでは常識がまとわりついて学校の歯車だった。
別に悪い事とは思ってない。凡人はいつかそうなるものだから。
保健室へ行って、寝て、しばらくしたら戻れと言われた。正直まだ辛くって、教室にも戻りずらかった。
だから逃げた。
この場合は選んだと思ってる。
ここの言葉選びに意味は無いけれど、何となくそっちの方がカッコイイ。