140字小説22.23.『言葉の光』『研ぎ』
『言葉の光』
“言葉の色”皆も視えるだろうか。
簡単に言うと、情熱、覚悟、努力、などは赤色が視え、
残酷、冷静、真面目、などは青色が視える。
当たり前のことだから、気づかない事が多いけど、
これはすごいことなんだ!
だって、色の原理は光だろう?
言葉に光があるって事じゃないか!
あぁやっと…光が観れた。
『研ぎ』
職人は言う。
「包丁ってのは研がなきゃ切れねぇ、当たり前だろう?
人も同じでどんなに優れた奴でも研がなきゃ才は現れねぇ。
ただなぁ、
研げば研ぐほど良くなるが、削れて小さくなっていく。
命削って生きてくんだ。
ほどほどってのが生き抜く肝なんだ」
後、どれほど生きるのだろう
この大きな包丁は。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
包丁も人間も一緒。
生き急ぐ気持ちもわかるけれど、
長く使いたい。長く生きたいのなら、
ほどほどという言葉が一番大事なのかも。
ではまた。
泉ふく