レモンと星のミルフィーユ
レモンを一搾り、今は一人
君が見る星空に、レモンの一雫
消えるのは、輝いていた星一つ
炭酸弾けて、星がきらめく
夜空が星を、包んでいるのに
今はこのまま、ほろほろと
儚さ感じて、口をゆすぐ
ふわふわクリーム、弾け飛び
さっぱり夜空に、また星一つ
一口齧って、見上げれば
星はきらめく、どこよりも
コップの中は、もう空で
氷が溶けて、水になる
皿の上には、ミルフィーユ
レモンを垂らして、一齧り
夜はもう、二度と明けない
水でゆすいでも、二度と消えない