〜第3話〜 魔導師
短めです
〜第3話〜 魔導師
「ありがとうございます。」
どうやら俺が倒した大蛇に捕まっていたらしい。青い瞳に黄色の髪。しかもその髪は地面についてる。邪魔だろ…
「私はシヒジと言います。助けて頂きありがとうございます。」
礼儀正しい。ヘルトとは大違いだ。
『おい!こいつをお前のパーティーに誘ったらどうだ?』
俺は脳内に直接話しかける。俺はヘルトに召喚されたからかこんなことを覚えたのだ!
「そうだ!シヒジさん…俺のパーティーに入ってくれませんか?」
お前が思いついたみたいになっているが俺の提案だぞ?
「べつにいいですよ…ただ…私は「魔術束縛」があり魔術しか使えないので…」
魔術束縛とは魔術しか使えない呪いのようなものだ。これは10年以上魔術での関節攻撃しかしていないと起こる。てことはこいつ…強い!?
「シヒジさん一度魔法を使ってみてください。」
「わかりました。」
そう言って彼女が出したのは…
「フ、フリーズ!」
フリーズとは氷魔法の一種で相手をこうらせる魔法だ。使い方によってはすごく強い魔法だが基本的に弱い。
「これが私が使える中で1番強力な魔法です」
「おぉ!すげぇー!」
すごくないし強力でもないぞ。どうやら期待外れだったようだ。
「それじゃぁ今日からお前は俺のパーティーの一員だ!よろしくな!」
「類は友を呼ぶ」ならぬ「弱小は弱小を呼ぶ」だな…。心配しかないぞこのパーティー。
「もう日が暮れそうだな…」
「ん?ヘルト。今なんて?」
「もう日が暮れるからどこで宿泊しようかって…」
「「あっ!」」
父さんにどう説明すればいいんだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「大丈夫ですか?」
「シヒジ…お前は事情を知らないからな…」
その後俺はヘルト達と別れて魔王城に向かった。そして父さんにこっぴどく叱られたのであった…。これからどうするんだよ俺!!!!!
「フォルテ!シヒジ!ここが今日俺たちが泊まる宿だ!しかも俺たちの拠点だ!」
「ヘルトさん…これは…?」
「こんなボロ小屋に誰が泊まるか。」
しかも俺たちの拠点は俺とヘルトが出会ったボロ小屋だった。貧乏すぎだろこのパーティー…。
「よし!掃除だ!」
そして俺らは明日全員筋肉痛&寝坊したのだった。
こんな勇者パーティーは嫌だランキング第1位