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〜第2話〜 殲滅

殲滅!

〜第2話〜 殲滅


 (なんだよこいつ)

見た目はいかにも普通な感じだ。モブの方が似合う。茶髪に茶色い目。うん…モブ。


「おい!弱小勇者!お前俺に何の用だよ…」

「俺はヘルト!勇者だ!お前は今日から勇者の使い魔だ!喜べ!」


(喜べるわけないだろ!俺は次期魔王だぞ!お前なんか俺の力があればコテンパンにできるんだぞ!)

 だが困ったことに勇者が俺の魔力解放を許可してくれないと俺は最大限の力で魔法を使うことができないのだ。つまりヘルトに抗えない。


 「いいぞ!その表情だ!崇めろ崇めろ!」

「バーカ」

「まぁまぁ…俺の方がお前より強いんだぞ!ドヤァ…」


(「ドヤァ」なんて実際に言う人初めて見たぞ俺…)


 「そう言えばなんでお前は勇者なのにパーティーとか組まないんだ?」

「あぁ…それは…」


さっきまで明るかったヘルトの顔が一気に曇る。


 「キャァァァァァァァァァァァ」

「なんだ今のは」


誰かの悲鳴が聞こえる。多分10歳前後の少女の声だ。


 「行くぞ!」


ヘルトは悲鳴が聞こえる方に走る。ん?そこって上級ダンジョンだぞ!?


 中は暗くてスライムとか蜘蛛とか蛇とかがうじゃうじゃいる。流石にこれはキモすぎだろ…


「なんだこの敵は…強すぎる…」

「レベル1の蜘蛛に手こずってんじゃねぇよ…」


流石にここまで弱いとは思わなかった。レベル1の蜘蛛は子供でも倒せるくらい弱いんだぞ?


 「じゃあ使い魔!俺の代わりに倒せ!」

「ヘルト。魔力解放を許可しろ。」


ヘルトは手を俺にかざす。するとヘルトの手のひらに魔法陣が浮き出る。


 「魔力解放」


おぉ!これが魔力解放か…力がみなぎるぜ!


 「殲滅…」

「…!」


さっきまでヘルトが手こずっていた蜘蛛がチリとなって消えた。


「ま…まぁ!この蜘蛛は俺がお前のために半分以上のHPを削っておいたんだからな!感謝しろよ!」

「俺が本気を出してやるよ」


 そして俺は奥にいる常人には手も足も出ないであろうレベル78の大蛇に攻撃する。


「消え去れ…殲滅。」

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


蛇はチリになって消えた。


「お前…俺より強いじゃねえか…」

「まぁな。」


 (弱小勇者に一泡吹かせてやったぜ。)

久々に殲滅を使ってスッキリした。まぁ「殲滅」はレベル100未満のモンスタを無条件にチリにする魔法だからストレス発散には最高の魔法!今度ヘルトの敵全部これで倒してやる…クックック…

ちなみに蜘蛛はルブロンオオツチグモを元にしました。調べない方が身のためです。

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