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〜第1話〜 転生×召喚

初投稿です。

〜第1話〜 転生×召喚


 俺は転生した。そう、転生だ。決して俺の頭がおかしくなった訳ではない。転生場所は…事前にカミサマっていう人が教えてくれたが長すぎて覚えていない。いや、長くはない。俺の記憶力の問題だ。


 「そうだ!この子の名前はフォルテにしよう!」


そう言ったこの爺さんは「魔王オウデレン・サタン」。僕の転生したサタン一家は魔王一家だ。つまり俺は次期魔王だ。正確には「候補」だが。


 「バブ〜」

「おぉ!見たか!我が子の産声だぞ!」


魔王感ゼロ


 こうして魔王感ゼロの魔王に守られながら数年が経った。俺は父さんと同じ深紫の髪に紅の瞳を持ったいかにも魔王っぽい姿になり魔法もかなり使えてきた。


 「さすが自慢の息子じゃ」

「ありがとう父さん」


もう父さんも歳をとってきて体力がなくなってきた。


 「父さん、俺街に行ってくる」


サタン一家にとって週1回の街偵察は重要な任務なのだ。もちろん襲うためではない。元々は人間が魔族に対して攻撃を仕掛けてきたのだ。なのに魔族が悪いみたいになっている。なんて理不尽な。


 「あぁ…行ってらっしゃい…」


そして俺は街に出た。街の名前は…「アッチヴォ」だったはず… 活気に溢れている街で中世ヨーロッパとかに出てきそうな街だ。

 (えぇ…っと…ここら辺にあったはず)

僕はまず最初に人間の友達の店に行った。


 「コルテーゼ?居るか?」

「フォルテさん!いらっしゃい!いつもの席空いてますよ〜!」


 この子はコルテーゼ。銀髪で水色と黄色のオッドアイだ。髪には黄土色のメッシュが入っている超イケメンの15歳の少年だ。しかし裏の姿は盗賊の頭。恐ろしいギャップだ。

 コルテーゼは人間で唯一俺の正体を知っている。俺のことを勝手に慕っているが資材調達や隠れ家の確保などをしてくれるなかなかいいやつだ。


 「はい。カフェオレです。」

「あぁ。ありがとう。」

「そう言えばフォルテさんはいつもコーヒーではなくなぜカフェオレなのですか?」

「さぁな。」


 格好つけて言っているが本当は単に苦いものが苦手だからだ。そんな魔王っぽくないこと口が裂けても言えない。こういうところだけ父さんに似るのはやめてほしい。

 俺はカフェオレを飲み終わったら店を出た。そしてコルテーゼが見つけた隠れ家に行く。そこは木造の倉庫のような場所で今にも倒れそうなほどのボロ屋敷だ。だが案外落ち着く。

 するといきなり家が光出す。


 「神よ。我の願いに応えよ。使い魔族召喚!」


(マジかよ…)

 使い魔族召喚は魔族を召喚する術で代々勇者の家系で受け継がれている。一度魔法陣に入ってしまうと出られない。そして強制的に勇者の使い魔になるのだ。そして今俺はその魔法陣の中にいる。やっちまった。


 「おぉ!これが俺の使い魔か!よろしくな使い魔ちゃん。」


肩に乗る妖精サイズで召喚されいきなり頭を撫でられる。見た感じ薄っぺらい鎧しか着ていない弱小勇者だ。こんな奴らの使い魔なのかよ…だが弱小でも勇者に頭を撫でられるのは絶対に嫌だった。


 こうして俺の魔王ライフは勇者使い魔ライフになったのだった。

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