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一歩
私は夢の中で山を登っていた。
辺りは、ずっと砂地で草木一つも生えていない。
日差しもきつくて歩けど歩けど山頂にはたどり着けなかった。
一時間、二時間と経っても砂地の坂道が続く。
ジリジリと日差しが肌を焼いた。
私はとうとう、音を上げそうになった。
その場にへたり込みそうになる。
けれど、自身に鞭打って歩き出す。
一歩ずつ、ゆっくりと山頂を目指した。
砂地から少しだけ、草木が見え始める。
もっと進んだら、やっと山頂にたどり着けた。
そこには言葉では表せないくらいの絶景が広がっている。
しばらくは見惚れたのだった。




