表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/76

夏に近くなってきた

 日差しが強くなってきた。


 もう、夏の日差しといえる。


 私は夏が苦手だが。


 それでも、季節は否応なしに訪れる。


 ピチチと雲雀が鳴いていたのが懐かしい。


 今は燕の鳴き声がよく聞こえた。


 昔話に雀と燕の姉妹の話がある。


 二羽の母親がある日に病で倒れた。


 それを聞いた二羽の内、雀は慌ててその場に駆けつけた。


 おかげで、母親が息を引き取る場面に間に合うが。


 燕は着物を着替えて、お化粧などに精を出していた。


 ゆっくりとしていた結果、間に合わなかったという。


 これを見た神様が二羽に言った。


「妹の雀は急いで、母親の為にと駆けつけた。お前は本当に親孝行な娘だ。それにより、雀には人と同じ米を食べる許しを与えよう。また、藁などで巣を作ったら良い」


 神様は雀に優しく笑いかけた。


 が、燕には怖い表情を向ける。


「姉の燕よ、お前はお化粧などにうつつを抜かした。それのせいで母親の息を引き取ろうとする場に間に合わなんだ。よって、お前はこれからは虫などを食べるのだ。巣も泥などを使って作りなさい」


 神様はそう言って、天に帰っていく。


 こうして、雀は人間と同じお米を食べ、藁などで巣を作るようになった。


 反対に燕は虫などを食べ、巣も泥などで作るようになったとか。


 私は神様って、なかなかに厳しいなと幼心に思った。


 まあ、そんな話もあったと言う事だが。


 外に出たら、燕が賑やかに鳴いていた。


 それを見ながら、歩き出すのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ