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ある晴れた日に
僕はある晴れた日に、散歩に出かけた。
ピチチと鳴く雲雀の声。
ちょっと強めに照りつけるお日様。
時折、ヒラヒラと舞い飛ぶ蝶。
風に散らされる桜の花弁。
見事に春の光景だ。
そんな中をてくてくと歩く。
まるで、童心に帰った気分だ。
昔はよく蝶を追いかけたものである。
虫取り網で捕まえたら、籠に入れて。
しばらく見たら放して逃してあげていたのが懐かしい。
思い出に浸っていたら、ふと足元に咲くタンポポを見つけた。
近くには小さなスミレの花も咲いている。
可憐な花だなと思った。
しばらくは見惚れていたのだった。




