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金魚
鮮やかな赤い金魚。
それがスイスイと水の中を泳ぐ。
いかにも涼しげだ。
尾びれがまた優雅で。
そういえば、夏祭りの露店であった金魚すくいにて獲得した子だった。
それを思い出すと懐かしくなる。
金魚鉢で飼っているけど。
私は不意に傍らにあった餌の袋を開けた。
指で摘んで金魚鉢の水面にパラパラと落とす。
気がついた金魚がパクパクと口を開けた。
一生懸命に食べる様子が微笑ましい。
袋を閉じる。
まだ金魚は食事を続けるが。
私はそれを見守る。
日差しがガラス窓から差し込む。
やはり暑いな。
もう一度、金魚を見つめた。
食事を終えてまた優雅に泳ぐのだった。




