百四十九歩目 「一世一代の我儘」
昨日…………二個投稿してしまいました!!!
申し訳ッッッ⤵ありませんでしたぁぁぁァァ⤴(・▽・)
………………あ、ほんとにすみませんでした、はい。
勢いだけで乗り切ろうとしました、はい。
本編どうぞ、はい。
アリアとエティノアンヌは、ソファに座って、二人が来るのを待っていた。
「わぁー!このソファまだあったんだ、懐かしい!!」
「……………」
「家族写真もちゃんと置いておいてくれてる…………やっぱり、ノアと心の一族に戻るの、良いかもです。」
「……………」
「…………ノア?」
「あ、リア。えっと……何?」
「もしかして、緊張してますか?」
「そりゃ、緊張するでしょ!どこから説明したら良いのかわかんないし………嘘はつきたくない。」
「嘘はどちらにしろ無理ですよ。お母様は、愛しているものの嘘を見破る魔法があります…………お母様は、とっても社交的なので、多分もうノアが嘘ついても見抜かれますね。」
「やっぱり、しっかり一から説明しよう。」
「でも……………うちのパパ、めっちゃ怖いんだよなぁ。」
「………それ本当?」
「あ、はい。パ………お父様は、怒ると本当に怖いので。お母様がパーティに行こうものなら、一緒について行って、ずっとお母様から離れない人なんです。他の男性が、お母様に見惚れて近づいてきたそうなのですが、全部素手で気絶させたと。」
「………………………ノア、この生誕魔法で、絶対死なないはずなんだけど、死ぬ気がしてきた。お葬式の花は、紫っぽい花でお願いできる?」
「ちょっと!!」
二人がじゃれあっていると、向こうからも、声が聞こえてくる。
「サンマリア、人を苦しめて殺す方法を教えてくれないか。」
「ダメよ、アントワーヌ!リアがせっかく帰ってきてくれたのよ、それに、あの子は義姉さんの息子さんでしょ!考え直して頂戴。」
「だって、あんなに可愛いリアちゃ……………ア、アリアが帰ってきたのに、突然結婚なんて!」
「私たちは、あの子に何も伝えずに、リアを独りぼっちにさせたの。あの子が好きな人と結ばれるなら良いじゃない。それに、どこの馬の骨か分からないなんてことはないのよ、義姉さんの子供だし、安心して。」
「だが、あまりにも………」
「アントワーヌ…………私、貴方のそういうところ嫌い。」
「分かった!!話は聞く!!!」
「そういう素直なところは好きよ。」
「………だが、相応の気持ちが無ければ、結婚は認めない。」
「はいはーい♡」
二人は、少し緊張してきた。
エティノアンヌはもちろんだが、アリアもしばらく両親とあっていない。
何を話せば良いのか、あまり分からないのである。
ガチャ
扉が開き、サンマリアとアントワーヌがやって来た。
「初めまして。」
「パパ、ママ、久しぶり。」
エティノアンヌとアリアは、それぞれ挨拶をする。
…………すると、アントワーヌは、早速エティノアンヌを睨みつけた。
そして、彼に話しかける。
「…………一発殴っていいか?」
「えっ?」
「一発殴っていいかと、そう聞いている!!」
「…………まぁ、一回くらいなら。」
エティノアンヌがそう答えると、アントワーヌは思いっきり彼を殴った。
グシャッッッッ!!!!!!!
「アントワーヌ!なんてことを……!!」
「合意の上だ、許可した方が悪い。」
「エティノアンヌ、大丈夫?!」
サンマリアは、慌ててエティノアンヌに駆け寄る。
しかし…………心配はいらなかった。
「危ない危ない…………これ、植物と感覚切り離さなかったら、絶対痛かったな。」
彼は、感覚を切り離した植物で、攻撃を防いだ。
周りもまとめて防いだため、あたりの花瓶や家具は、少しも傷ついていない。
エティノアンヌは少し驚いたが、だいぶ落ち着きを取り戻す。
アリアの父、アントワーヌは、突然人を殴る人ではなく、一応許可をとってから殴る人間であることがわかったからだ。
話が完全に通じないわけではないのなら、何とかなると思ったのだろう。
「改めて、お初にお目にかかります。エティノアンヌです。母から家名を名乗ることは禁じられているので、当主であるアントワーヌ様に許可をもらうまでは名乗りません。これをどうかお許しくださいませ。」
「………………」
「アントワーヌ様………本題に入っても、大丈夫でしょうか?」
「その前に一つ聞きたいことがある、さっきの魔法はなんだ?」
「私の生誕魔法です。」
「…………流石姉様の子、少し侮っていたかもしれない。えっと、結婚の話だったか、話してくれ。」
「はい。」
エティノアンヌは全く動じずに、話し始めた。